Thema

パッシブデザイン

「太陽と風と人の五感に素直な建築」

行動的という意味のアクティブに対してパッシブは能動的という意味ですが、建築設計では機械設備を使って環境をコントロールするアクティブデザインに対して太陽光や通風などの自然エネルギーを上手に使って環境をコントロールする設計手法をパッシブデザインと呼んでいます。モーターボートとヨットの違いといえば分かりやすいでしょうか。

機械は稼働するのに人口エネルギーが必要ですし将来交換が必要です。それに対して自然エネルギーは尽きることがありません。機械で制御された均一な環境は人間の感覚を麻痺させますが、自然エネルギーは日々変化し人間の情緒的な感覚を刺激してくれます。

感共ラボの森が目指しているのは、自然エネルギーと人の感覚を活用した建築です。冬は陽だまりで、夏は木陰で暮らすような心地良い住宅です。そしてパッシブデザイン無くして真の省エネ住宅も実現できません。


シンプルな自然循環の家造り

感共ラボの森では、周辺建物や樹木の影響を考慮した室温シュミレーションと窓換気シュミレーションを用いた設計手法で、住環境性能と造形デザインを共に高めた住宅をご提案しています。

中間期~夏季は窓換気性能・日射遮蔽性能・調湿建材により涼しい家に、冬季は断熱性能・日射取得性能・蓄熱性能を最適なバランスになるようデザインすることで、無冷房無暖房でも快適室温が自然循環する家になるようデザインしています。複雑なシステムや設備機器を用いた住宅のほうが高性能と錯覚してしまう方もおられますが、感共ラボの森は枯渇することのない自然エネルギーを利用し故障することのないシステムの「シンプルな自然循環の家造り」を推奨しています。

これら具体的な設計方法については専用ページを用意しています。

詳しくは、「断熱性能Ua値と早朝室温・工事費の関係」「夏涼しく冬暖かい、自然循環の家」、「室温で考える快適住宅設計」「断熱の効果からU値の下限値を考える」ページをご覧ください。


バウビオロギー建築

バウビオロギーは「家とは何か」という問いに真正面から向き合い考え、健康と環境に配慮した建築を作るための総合的な学問です。1960年代にドイツで生まれ、1980年にアントン・シュナイダー氏によって提起された「25の指針」は40年経っても住宅づくりの羅針盤といえます。日本でも通信教育講座で学ぶことができ、私も丸3年にわたる通信教育講座とスクリーニング授業で知識を習得して2016年に「バウビオローゲBIJ資格」を取得しました。バウビオローゲBIJは2022年現在日本全国で20人しかいない貴重な存在です。そしてその知識を活かしながら住宅設計に取り組んでいます。バウビオロギー25の指針を下のリンク集で解説していますので興味ある方はご覧ください。

バウビオロギー建築の解説

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