住宅の設計は突き詰めると窓の設計である、という人もいるほど窓は重要です。内部と外部をつなぎ、光・熱・風・湿気・音・匂い・臭いなど様々なものが窓を通して入ってくるのですからその重要度はお分かりいただけることでしょう。建築造形デザインの視点で考えても窓は特に重要な部位です。

建築デザイン要素の再定義という意味で「光」と「風」の項でご説明したように、室内環境に大きな影響を与える自然要素の多くは「窓」を通して入ってきます。古来から建築デザインで最重要であった窓は環境デザインの視点で見ても最重要な部位なのです。

「窓」→「環境制御ツール」

夏季の日射は半分以上が窓から入ります。我が家は窓面積が大きいので全日射量の約90%が窓から入っています。日射遮蔽するなら室内のカーテンよりも窓外の遮蔽ルーバーのほうが3倍効果が高いです。効果的な庇幅が計算で確認できます。

冬季の陽ざしは当然ながら窓から入ります。また熱損失の半分は窓から熱が逃げていきます。我が家は窓が大きく真冬でも室内は22℃以上、窓を開けて風を入れないと暑すぎるほどです。半面陽が沈むと窓からの熱損失が大きく、またガラス表面温度からの影響もありすぐに寒くなってしまいます。建築的にはとても気持ちよく大成功でしたが温熱環境的には不快で失敗してしまった我が家を反省材料として、私は温熱とデザインをトータルで高めた家づくりを始めたのです。

窓は室内環境を制御、あるいは人に影響を与える最重要部位なのです。建築デザインの大切な要素というだけでなく、パッシブデザインを考えるならば環境制御ツールとしての窓の性質を正しく理解したプラニングが必要です。

美的感覚→肌感覚
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