自宅事務所 電気工事

自宅事務所の工事が電気工事配線の工程に入った。
電気工事は工事中様々な工事段階で工事を行うが、昨日行ったのは断熱材を入れる前の屋内配線工事。
まず工事前にコンセントやスイッチ、照明器具の位置や取付け高さの確認をする。次に全ての配線ルート及び配線仕様の確認。これらの確認だけで家一軒だと2時間ほどかかる。配線ルートの確認は意外に重要で、柱や梁の穴開けなく配線できるか?
穴開けが必要な場合は規定の位置と穴サイズで配線可能か?をチェックしながら打ち合わせを行う。私のように、構造体露出の住宅を設計する場合は設計段階である程度の配線ルートをイメージしながら、コンセントやスイッチ及び照明器具の位置を決めて図面化している。

梁の穴あけ

さて、構造体に開ける規定の穴サイズはどのくらいか?
柱も梁も同じで、太さの1/3以下の大きさで中央部ならば構造的な欠損とはならないとされている。また柱上下や梁両端は避けて穴開けを行う。穴を連続して開ける場合の間隔は、穴の大きさの2倍以上離す必要がある。1/3という大きさは上限値で、180の梁ならば60高さ60ミリまでOKという事になるが、見た目の感覚的にも不安だし、梁の中央部きっちり開口するというのも施工上至難の技なので、実際の上限値は1/4として考えた方がよい。

そもそも設計段階で穴あけ無しで配線できるよう考えておくことが一番良いということは間違いない。

105の柱ならば上限26ミリ、120の柱で30ミリ、180の梁で45ミリ程度を上限と考える。一般的な配線ならば問題ない開口サイズだが、電話配線やPCのLAN配線用の配管は25ミリ程度あり注意が必要。
25ミリの配管を通す為には30ミリの穴が必要で、105の柱は1/4を超えてしまう。上限1/3と割り切って30の穴を開けるか、後々の配線交換は出来なくなるが配管なしの実線のみ入れてもらうか、配管スペースを設けて柱開口無しで施工してもらうか、監理者や施工者の考え方によって対応が違う。

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  1. このブログの総目次

    「建築家が考えるLOHASな住まい」 総目次
    (1)光熱費1/2住宅の設計手法
      ・光熱費1/2住宅とはなにか?
      ・光熱費1/2住宅の13要素
      ・自然風の利用技術
      ・昼光の利用技術

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