新事務所は工務店工事がすべて完了し、最後の自主工事である木部保護塗装をしました。弁柄塗装・柿渋塗装と天然塗料にこだわってきた最終工程ですので、表面保護材も天然塗料であるボイル油を使用しました。

ボイル油は、亜麻の花から採取される亜麻仁油が主成分で乾燥性を増進させるコバルトなどの酸化剤を添付した油脂です。
用途は、木部・鉄部(さび止め)などペイントに保護・耐水性を向上させる塗料です。
塗装方法はいたって簡単、保護したい面に刷毛などで薄くなるべく均一に塗るだけ。少々刷毛ムラが残っても乾くとまったく目立ちません。鼻につくような匂いはまったくなく、やや甘い食用油のような匂いがします。難点は、粘土がやや高く、塗料の伸びはよくないので腕が少々疲れます。ボイル油塗装と一緒に、腰壁のラワン合板に白ステイン塗装も施しました。写真奥面の中央は塗料が無くなって塗れなかった部分で、白ステイン塗装した部分との色が違うのでよく分かると思います。
白ステインは、薄らと薄化粧したような印象で上品な仕上がりとなります。
1回塗りだと下の木目が浮き出す仕上がりで、2回塗りすると木目が目立たないほど白く着色できます。
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「建築家が考えるLOHASな住まい」 総目次
(1)光熱費1/2住宅の設計手法
・光熱費1/2住宅とはなにか?
・光熱費1/2住宅の13要素
・自然風の利用技術
・昼光の利用技術