
家庭内でのエネルギー使用比率の意識調査を行ったそうです。
そして意識調査と実際の使用比率は大きく食い違っています。
エネルギーを最も多く使っていると思う用途を一般の方にアンケート調査した結果
① 暖房 39%
② 冷房 31%
③ 給湯 16%
④ 家電 13%
の順でエネルギーを多く使用していると感じているようです。
そして実際の家庭内エネルギー消費比率は
① 家電 41%
② 給湯 36%
③ 暖房 21%
④ 冷房 2%
冷房の2%はタイプミスではありませんよ。自立循環型住宅の調査研究の為に
筑波に研究住宅を建設して、一般的な家庭生活を送る中でのエネルギー消費量
を測定した結果です。
照明や家電製品のエネルギー消費が最も多い41%、次に給湯エネルギーで
36%となっています。暖房や冷房は使用季節が限定されますが、家電と給湯は
通年通して使用する為にエネルギー消費量が多くなっているのですね。
省エネといって夏の冷房をいくら我慢してもほとんど効果はないのです。
このように実際の消費エネルギーと正しく理解した上で省エネに取り組むことが大切です。光熱費1/2住宅(自立循環型住宅)の解説シリーズでは、具体的な省エネ対策とエネルギー削減目標などを解説しています。
■光熱費0(ゼロ)のブログシリーズ目次リンク
1.建築家が考える光熱費ゼロ住宅
2.光熱費0(ゼロ)住宅
3.光熱費0住宅の試算値
4.光熱費0(ゼロ)住宅 ランニングコスト分析
5.光熱費0(ゼロ)住宅 イニシャルコスト検討
6.一般的な住宅で光熱費0を実現するには
7.光熱費0の省エネ住宅 一般の住宅分析
8.光熱費0の省エネ住宅 家庭の消費エネルギー比率
9.光熱費0住宅からCO2発生量0住宅へ
■光熱費1/2住宅のブログシリーズ目次リンク
0.自立循環型住宅への設計ガイドライン
1.自然風の利用
2.昼光利用
3.太陽光発電
4.日射熱利用 1
5.日射熱利用 2
6.太陽熱給湯
7.断熱外皮計画 1
8.断熱外皮計画 2
9.日射遮蔽手法 1
10.日射遮蔽手法 2
11.日射遮蔽手法 3
12.全熱交換型換気扇
13.換気設備計画 1
14.換気設備計画 2
15.給湯設備計画 1
16.給湯設備計画 2
17.照明設備計画 1
18.照明設備計画 2
19.照明設備計画 3
20.照明設備計画 4
21.照明器具配置の設計手法
22.高効率家電機器の導入1
24.水と生ゴミの処理と効率的利用 1
25.水と生ゴミの処理と効率的利用 2
26.水と生ゴミの処理と効率的利用 3
27.生ゴミ処理
28.電気やガスの1次エネルギー換算値
29.発電ロスと送電ロス
30.光熱費領収書からエネルギー消費量を求める方法
31.二酸化炭素排出量の換算係数
32.省エネルギー性や経済性の評価ツール
33.造形デザインと環境デザインを共に高める設計手法
34.省エネ、エコ住宅設計マニュアル
35.住宅の二酸化炭素排出量
36.熱エネルギーの単位
37.環境を測定する
38.設計フロー
39.開口部の設計
40.断熱仕様の設計1
41.開口部の施工費比較
42.経済性能比較
43.断熱仕様の設計 2
44.断熱仕様の設計 3
コメント
窓の結露と外気温の関係
冬になると窓ガラスにびっしり漂着する結露水。いやなものですよね。
結露は住宅にとってもカビの発生や構造体の腐食などの原因となる
排除したいものです。
窓枠やガラス表面の結露だけでなく窓下の壁内部の結露水が窓下
の構造対を腐食させる原因になることもありるので注意が必要。