健康維持増進住宅7 入浴死

健康維持増進住宅

家庭内の事故数で最も多いのは、階段、次いで浴室である。だが不慮の事故死の原因でみると、1位「窒息」2位「溺死」だ。平成19年度における家庭内の不慮の事故死は、総計12415名、そのうち65才以上の高齢者が9683名で78%を占める。同年の高齢者の交通死亡事故死が4050名であることを考えると、高齢者にとっては家庭内の方がより危険ということになる。

入浴中の溺死だけでなく入浴時の心不全等の病死を含めると、全国の入浴死は、推定で年間14000人にも達する。これは大きな問題。WHOの調査によると、日本の高齢者溺死率は欧米諸国の20倍となっている。日本の高齢者入浴死率が高い原因ははっきりしており、居室と脱衣室・浴室の温度差が原因だ。全館暖房を基本とする欧米諸国とは違い、日本は部屋別暖房がほとんどで、全館暖房を行っている家庭は僅か5%、90%以上の欧米と大きな差があるのだ。

暖房設備の無い脱衣室で裸になると、最高血圧は急激に上昇し、熱い湯に入ると驚愕反射により再上昇した後急に下降する。この急激な血圧変動が、脳出血・脳梗塞・心筋梗塞・失神などの原因となっているのだ。

脱衣室・浴室にも暖房を!!

段差や手すりなどのバリアフリーだけではなく、室温のバリアフリーを推進することが重要です。

タイトルとURLをコピーしました