光熱費1/2のエコ住宅 断熱外皮計画1

光熱費1/2のエコ住宅(自立循環型住宅)シリーズ
13要素技術の 「06 断熱外皮計画」について解説します。
この省は内容が厚いので2~3回に分けてお送りします。近年、断熱は省エネルギーと均一な住居環境実現のための要素技術として脚光を浴びています。断熱は様々な住居形態に適応し、適時適温を実現する’身近な技術’なのです。断熱化は外部〈光や風などの自然)との係わりが小さくなると思っている方も多いでしょう。しかし実は逆で、進歩した断熱・通気・日射遮蔽を上手に組み合わせることで、室内に自然の「心地よさ」を最大限に取り込むことができます。住宅の断熱化は「外界との係わり」を高め、様々な生活様式に対応する住まいづくりの基盤技術と言えます。

(1)断熱外皮計画の目的とポイント
① 暖房エネルギーを抑制する
・断熱化をはかった住宅は、無断熱の住宅に比べ、はるかに少ないエネルギーで室内の温熱環境を快適にすることができます。
・住宅の省エネルギー基準は昭和55年→平成4年→平成11年と高い性能基準へと改定されてきました。全館連続暖房の暖房費で比較すると、16万円→10万円→6万円と断熱が手厚くなるほど暖房費が抑制されます。次世代省エネ基準の断熱を施せば年間暖房費は4万円まで低減できます。

②壁や床、窓の表面温度を室温に近づける
・室温は低くないのに寒く感じる、逆に室温は高く無いのに寒くない・・・
といった経験をもつ方は多いでしょう。それは室温(空気温度)と人が感じる温度(体感温度)に大きな差があるからです。

・一般に住居空間における体感温度は、周囲の窓・壁・床等の表面温度と室温の平均と考えられます。

体感温度≒(表面温度+室温)/2
・体感温度を意識して空調計画をすることがとても重要です。

③足元の温度を上げる
・寒さを感じる原因のもう一つに足元が冷えるという現象があります。これは断熱不足や冷気によるもので、室内上方は暖かくても足元が寒くては快適とはいえません。
・床をはじめとした断熱性能の強化と通気止めにより、床の表面温度を上げ、室内の上下温度差や温度むらを小さくすることができます。

④屋根からの日射熱を遮る
・夏の水平面は、多量の日射を受けます。夏の屋根面温度は60~70°にも達します。
・屋根や天井の断熱を強化することで、屋根が受けた日射熱が室内へ入ることを妨げ、上階室の暑さを和らげることができます。
・ただし、屋根断熱には通気層(30ミリ以上)、天井断熱の場合は小屋裏換気が不可欠となります。

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