光熱費1/2のエコ住宅 断熱外皮計画 2

光熱費1/2のエコ住宅(自立循環型住宅)シリーズ
断熱外皮計画 パート2です。断熱計画は内容が厚いので明日パート3を掲載予定です。
(2)断熱外皮計画による省エネルギー目標レベル
①対照とする住宅工法
・自立循環型住宅では、一般的な在来木造住宅と伝統的な在来木造住宅
(代表例は土塗壁)の二つの住宅工法を対象とする。
・自立循環型住宅は断熱を主体として住宅工法を検討するのではなく、それぞれの構法に適した断熱手法を検討していくことを重視しています。

②暖房エネルギー削減率の目標レベル
部分間欠暖房で20%~55%、全館連続暖房で40%~70%

③目標レベルの達成方法
目標レベルは、基準となる熱損失係数※の値を満たすような断熱手法を適用することにより達成できます。
・昭和55年の省エネルギー基準相当の断熱水準(熱損失係数5.2)
→レベル0(削減なし)
・平成4年の省エネルギー基準相当の断熱水準(熱損失係数4.2)
→レベル1(部分間欠暖房20%、全館暖房40%の削減)
・平成11年と平成4年の中間相当の断熱水準(熱損失係数3.3)
→レベル2(部分間欠暖房35%、全館暖房50%の削減)
・平成11年の省エネルギー基準相当の断熱(熱損失係数2.7)
→レベル3(部分間欠暖房45%、全館暖房60%の削減)
・平成11年の省エネ基準を超える断熱水準(熱損失係数2.1)
→レベル4(部分間欠暖房55%、全館暖房70%の削減)
※熱損失係数:sつ内外の温度差が1°Cの時、住宅内部から外部へ逃げ出す1時間、床面積1m2当たりの熱量。一般的には「Q値」と呼ばれていて値が小さいほど断熱性能が高いことを表す。

目標レベルと温熱環境の関係
断熱外皮計画の検討の第一ステップとして、住まい手のライフスタイル、住宅へのニーズを把握・整理し、目標レベルを設定します。
・温暖地における室内温熱環境の質を住まい手に示す指標として、暖房を止めたあとの室温の定価が代表的な指標です。暖房時における暖房室と非暖房室の温度差A、明け方頃における外気温と室温との差B、を目標レベルごとに示します。
レベル0:A 7°C   、B 2~3°C
レベル1:A 6°C   、B 3~4°C
レベル2:A 5°C   、B 5°C
レベル3:A 4~5°C、B 6°C
レベル4:A 3~4°C、B 7~8°C
数値の差はそれほど大きくはありませんが、人が感じる快・不快の境は、わずか1~2°Cの差が大きく影響します。

⑤目標レベルと省エネルギー効果
住宅プラン、住まい方、暖冷房設備とその運転時間などの条件が全く同じであれば、たとえわずかでも断熱化をはかれば、必ず省エネルギ―・省コスト効果があります。よく高断熱化しても冷暖房コストの削減につながらないという報告がありますが、断熱化をはかることで室内を開放的に使用するなどが原因で、同じ条件であれば必ず省コストになります。

⑥断熱水準の向上にともなうイニシャルコスト
筆者の経験では、レベル1→レベル3へと断熱水準を向上させると、イニシャルコストは約倍となります。一般的30坪の家で想定すると
レベル1:20万円→レベル3:40万円というイメージです。

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