光熱費1/2のエコ住宅 日射遮蔽手法 1

 

久しぶりに「自立循環型住宅」の解説シリーズ
日射遮蔽手法について解説します。この項も内容が濃いので3回ほどに分けてUPしていきますね。
自立循環型住宅の13要素解説シリーズもようやく半分まできました。
日射遮蔽は、夏季・中間期において建物内に侵入しようとする日射を上手に遮ることにより、冷房エネルギーの削減と快適性の向上を実現sるう技術です。冬季の日射取得との両立をはかり、通風利用や中高利用を損なうことのないように計画することが大切です。

(1)日射遮蔽の目的とポイント
① 冷房エネルギーを削減する
日射遮蔽の目的は、文字どうり日射を遮蔽することにより、室内に流入する日射熱を低減させ、冷房エネルギーを削減すること。
②室内を涼しく保つ
日射遮蔽を効率よく行うには、建物各部位の方位特性に配慮する必要があります。日射熱の流入を抑制すれば、室温の上昇を抑え内壁面等の表面温度の上昇を抑えることが可能となります。
③方位による日射量の違いを理解する
夏季→屋根などの水平面で大きく、垂直面は東西面のほうが南垂直面より大きくなります。
④ガラス面とガラス面以外
言うまでもありませんが、窓ガラスのような透明部位のほうが不透明部位(屋根・壁)よりも極めて大きな日射量となります。
ガラス面には室内ではなく室外で遮蔽することが有効です。屋根や壁は断熱化や白系統の屋根・外壁仕上げとすることなどが日射遮蔽対策となります。

今日はこの辺で止めておきましょう。パート2で「目標レベル」
パート3では「具体的な日射遮蔽手法」について解説します。

■光熱費0(ゼロ)のブログシリーズ目次リンク
1.建築家が考える光熱費ゼロ住宅
2.光熱費0(ゼロ)住宅
3.光熱費0住宅の試算値
4.光熱費0(ゼロ)住宅 ランニングコスト分析
5.光熱費0(ゼロ)住宅 イニシャルコスト検討
6.一般的な住宅で光熱費0を実現するには
7.光熱費0の省エネ住宅 一般の住宅分析
8.光熱費0の省エネ住宅 家庭の消費エネルギー比率
9.光熱費0住宅からCO2発生量0住宅へ

■光熱費1/2住宅のブログシリーズ目次リンク
0.自立循環型住宅への設計ガイドライン
1.自然風の利用
2.昼光利用
3.太陽光発電
4.日射熱利用 1
5.日射熱利用 2
6.太陽熱給湯
7.断熱外皮計画 1
8.断熱外皮計画 2
9.日射遮蔽手法 1
10.日射遮蔽手法 2
11.日射遮蔽手法 3
12.全熱交換型換気扇
13.換気設備計画 1
14.換気設備計画 2
15.給湯設備計画 1
16.給湯設備計画 2
17.照明設備計画 1
18.照明設備計画 2
19.照明設備計画 3
20.照明設備計画 4
21.照明器具配置の設計手法
22.高効率家電機器の導入1
24.水と生ゴミの処理と効率的利用 1
25.水と生ゴミの処理と効率的利用 2
26.水と生ゴミの処理と効率的利用 3
27.生ゴミ処理
28.電気やガスの1次エネルギー換算値
29.発電ロスと送電ロス
30.光熱費領収書からエネルギー消費量を求める方法
31.二酸化炭素排出量の換算係数
32.省エネルギー性や経済性の評価ツール
33.造形デザインと環境デザインを共に高める設計手法
34.省エネ、エコ住宅設計マニュアル
35.住宅の二酸化炭素排出量
36.熱エネルギーの単位
37.環境を測定する
38.設計フロー
39.開口部の設計
40.断熱仕様の設計1
41.開口部の施工費比較
42.経済性能比較
43.断熱仕様の設計 2
44.断熱仕様の設計 3

コメント

  1. 光熱費1/2のエコ住宅 43 断熱仕様2

    光熱費1/2のエコ住宅(自立循環型住宅) 43 
    「断熱仕様2」

  2. 光熱費1/2のエコ住宅 断熱仕様の設計 3

    光熱費1/2のエコ住宅(自立循環型住宅) 44
    「断熱仕様の設計 3」

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