光熱費1/2のエコ住宅 日射遮蔽手法3

光熱費1/2のエコ住宅(自立循環型住宅) 
日射遮蔽手法 パート3
5月5日のこどもの日は親戚一同集合し、我が家でバーベキューをしました。設置した日除けシェードで日差しを遮り、涼しい風に吹かれながら、幸福感を感じました。
さて、今日は日射遮蔽手法のパート3、具体的な日射遮蔽手法の紹介です。

(3)日射遮蔽手法
①日射遮蔽に効果のある窓の選択
・単板ガラスや普通複層ガラスは日射のほとんどを通過させます。低放射複層ガラス(Low-Eペアガラス)はやや効果があり、
日射の20~30%をカットします。
・ガラス以外ではフレーム部も日射遮蔽に影響し、木製や樹脂製フレームは熱伝導率が小さく日射熱を室内へ伝えにくい素材。

 ②開口部の日射遮蔽手法
・開口部の外側に日射遮蔽部材を設置すると効果が極めて大きく、内側に設置するよりも外側に設置するほうが3倍の遮蔽効果があります。
・外付け日射遮蔽部材には、ブラインド・ルーバー・オーにング・すだれ・よしず・スクリーンなどがあり、窓の方位や風によるばたつきを考慮して選択します。

③庇等を利用した開口部の日射遮蔽
・庇等は取り付く方位と出寸法によって夏季の日射遮蔽効果が変わり、方位に応じた計画が必要です。
・南面の窓では、窓下端から庇までの高さの1/3以上の出寸法の庇を設置することで、日射遮蔽に有効です。
・東西面の開口部は庇等のみでは日射遮蔽はできないので、すだれやスクリーンなどの日射遮蔽部材を設置するなどの併用が有効です。
・庇等の日射遮蔽を考えるとき、庇等自体からの輻射熱の影響を小さくする検討も必要です。

④屋根面の日射遮蔽手法
屋根面は日射受照時間が長時間となるため、断熱に加えて日射遮蔽対策が重要です。
・屋根面の日射反射率を高めること、明色の素材・艶のある素材、反射塗料などが効果があります。
・屋根は断熱材の外側に通気層を設けることが有効です。通気層の高さは30ミリ以上確保すること、屋根頂部に換気部材を設置することが重要です。

⑤外壁の日射遮蔽手法
外壁も屋根同様、日射反射率の高い部材、可能な限り白に近い色の部材が有効です。また通気層を設けることも有効です。

⑥その他の日射遮蔽手法
・地表面やベランダ・バルコニーなどからの照り返しによる受熱を軽減させる。
・庭木により遮熱する

■光熱費0(ゼロ)のブログシリーズ目次リンク
1.建築家が考える光熱費ゼロ住宅
2.光熱費0(ゼロ)住宅
3.光熱費0住宅の試算値
4.光熱費0(ゼロ)住宅 ランニングコスト分析
5.光熱費0(ゼロ)住宅 イニシャルコスト検討
6.一般的な住宅で光熱費0を実現するには
7.光熱費0の省エネ住宅 一般の住宅分析
8.光熱費0の省エネ住宅 家庭の消費エネルギー比率
9.光熱費0住宅からCO2発生量0住宅へ

■光熱費1/2住宅のブログシリーズ目次リンク
0.自立循環型住宅への設計ガイドライン
1.自然風の利用
2.昼光利用
3.太陽光発電
4.日射熱利用 1
5.日射熱利用 2
6.太陽熱給湯
7.断熱外皮計画 1
8.断熱外皮計画 2
9.日射遮蔽手法 1
10.日射遮蔽手法 2
11.日射遮蔽手法 3
12.全熱交換型換気扇
13.換気設備計画 1
14.換気設備計画 2
15.給湯設備計画 1
16.給湯設備計画 2
17.照明設備計画 1
18.照明設備計画 2
19.照明設備計画 3
20.照明設備計画 4
21.照明器具配置の設計手法
22.高効率家電機器の導入1
24.水と生ゴミの処理と効率的利用 1
25.水と生ゴミの処理と効率的利用 2
26.水と生ゴミの処理と効率的利用 3
27.生ゴミ処理
28.電気やガスの1次エネルギー換算値
29.発電ロスと送電ロス
30.光熱費領収書からエネルギー消費量を求める方法
31.二酸化炭素排出量の換算係数
32.省エネルギー性や経済性の評価ツール
33.造形デザインと環境デザインを共に高める設計手法
34.省エネ、エコ住宅設計マニュアル
35.住宅の二酸化炭素排出量
36.熱エネルギーの単位
37.環境を測定する
38.設計フロー
39.開口部の設計
40.断熱仕様の設計1
41.開口部の施工費比較
42.経済性能比較
43.断熱仕様の設計 2
44.断熱仕様の設計 3

コメント

  1. 光熱費1/2のエコ住宅 43 断熱仕様2

    光熱費1/2のエコ住宅(自立循環型住宅) 43 
    「断熱仕様2」

  2. 光熱費1/2のエコ住宅 断熱仕様の設計 3

    光熱費1/2のエコ住宅(自立循環型住宅) 44
    「断熱仕様の設計 3」

タイトルとURLをコピーしました