照明器具配置の設計手法

光熱費1/2のエコ住宅(自立循環型住宅)シリーズ 21
「照明設備計画 5」照明器具配置の設計手法
(5)手法3 照明器具配置の設計手法
室の用途や行為に応じて、1室1灯および多灯分散の照明方式を使い分けることで、省エネルギーおよび光環境の向上に有効となります。

①多灯分散照明方式を採用すっることの利点や効果
・浴室や便所などの機能優先の空間では、行われる行為はほぼ単一である
ため1室1灯照明が基本となります。しかし、リビングやダイニング、個室では
多様な行為が行われる可能性があり、複数の照明パターンに対応できる多灯分散方式を採用することで、無駄に明るい場所や無駄に明るい時間を削減できます。
・様々な行為に最適な光環境をつくりやすくなり、光環境の向上も規定できます
・多灯分散方式では、住まい手自らが行為ごとの照明パターンを選択する必要
がでてきますので、住まい手の関心が低い場合はあまり照明パターンを変更させず、常に最大に近い点灯状況になるでしょう。住まい手とのコミュニケーション
を十分にとり、住まい方に応じたきめ細かい点灯スケジュールまで提案するとともに、最大の消費電力があまり大きくなりすぎないような計画とすることも重要です。

②消費電力量比の算出方法
消費電力量比は(%)は、従来型の1室1灯照明方式で計画した場合の消費電力量に対する、多灯分散照明方式で計画した場合の消費電力量の割合で算出します。分かりやすく言いかえると、1室1灯方式よりも何%省エネ効果があるかを算出できます。
消費電力量比=多灯分散方式の消費電力量合計/1室1灯方式の消費電力量合計
この消費電力量合計(Wh)は、次式により算出します。
消費電力量合計=Σ(器具単体の消費電力×点灯時間×点灯時の調光割合)
計算式にすると難しそうですが、点灯した消費電力量を総合計するという事す。
今回は、省エネ効果に重点を置いた照明器具配置の設計手法を紹介しましたが、
実際の設計では「居心地の良い空間」に重きをおいて器具配置を行い、その次に
省エネ効果を検証するという順序となるでしょう。何度か経験を積むと、両者を考えながら照明器具配置できるようになってきます。
「居心地の良い空間」とするための照明器具配置設計手法については、別の機会
を設けて紹介したいと思います。

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