建築家設計の住宅紹介雑誌がコンビニなどにも並ぶようになり建築家住宅が注目を集めてきましたが、新築住宅の1/100が建築家住宅と推察されるようにまだまだ特殊な存在です。建築家には我が強い人も多く設計する住宅も個性があるので、雑誌を見て気に入ったという程度でうっかり依頼して失敗することも多いようです。
そこで建築家住宅を成功させる5つのポイントを解説します。
①建築家の職能を理解する
建築家の職能には3つの大きな柱があります。住人の要望を取り入れ独自のセンスでプランをまとめるデザイナーとしての職能。意匠・構造・設備などの専門的な知識で住人の生命と財産を守る技術者としての職能。建て主の代理人として工事監理やコスト管理を行う職能の3つです。
②ハウスメーカーと同列で比較しない
建築家は建て主の権益を守る役割をも兼ね備えており、利潤を追求するハウスメーカーとは違います。建築家住宅をハウスメーカーと同列で比較すべきではありません。
③建築家は人柄で選ぶこと
建築家住宅を成功させる最も重要なポイントは建築家選びです。建築家選びは一に相性(人柄)、二にセンスで選びましょう。建築家住宅は設計から完成まで丸1年かかり、打合せ回数が多く竣工後もメンテナンスなどで顔を会わせる機会もあります。デザインセンスを優先して選んでしまうと失敗します。
④間取り図を自分で書かない
建築家が提出するプランの説明をよく聞き、納得いかない部分は何度でも改善してもらいましょう。ただし要望は文章や言葉で伝えた方が得策です。間取り図を自分で書くと、建築家のプライドを傷つけ創造性を失わせることにつながります。建築家をその気にさせ建築家の力を引き出すことが大切です。
⑤家づくりを楽しむこと
建築家との家づくりは長い時間を要し相当なエネルギーが必要です。建築家選び~設計期間~施工期間~竣工後のメンテナンスまで、相当なエネルギーを要することを覚悟して、とにかく家づくりを楽しみましょう!!
以上5点を理解できない方はハウスメーカーや工務店へ依頼したほうが無難です。
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