天然乾燥材ではだめか?

木材研究会シリーズ 3 「天然乾燥材ではだめか?」
前回にひきつづき、材の乾燥に関するお話です。
現代の木材はほとんどが人工乾燥材が使われています。昔はすべての
木材は天然乾燥だったのに、何故人工乾燥に替わってきたのか?
天然乾燥と聞くと高級のような気もしますが、天然と人工、実験に基づい
た比較を紹介します。
(1)天然乾燥の長所と短所
①長所
・材の色艶が失われない。(紫外線等による経年変化はある)
・乾燥温度が低いので、人工乾燥に比べ熱による変質が少ない。
・乾燥コストが安い
②短所
・乾燥時間(期間)が長い
・仕上がり含水率は15%程度である。
(2)人工乾燥の長所と短所
①長所
・肝臓時間(期間)が短い
・温度と湿度の制御が可能なため割れ等の損傷が起こりにく。
・仕上がり含水率を天然乾燥に比べ低く設定できる。
・蒸気式では、ヤニ防止ができる。
②短所
・高い温度で乾燥すると、変色が起こる。
・必要以上の温度や高湿処理では、材質劣化が起こる。
高級だと感じていた天然乾燥のコストが安いということが分かりますね。
前回の使用部位による含水率と合わせて読んでいただけると気付き
ますが、天然乾燥の最大の弱点は含水率の高さです。
天然乾燥の仕上がり含水率15%に対し、住宅完成後の材の含水率は
12%~13%で安定しますから、必ず収縮するということが分かります。
収縮するということは割れが発生して仕上げにヒビなどの問題ご起こる
可能性があるということですね。
次回は人工乾燥についてご紹介する予定です。

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