芯持ち材の耐久性

木材研究会シリーズ 6 「芯持ち材の耐久性」
芯持ち材という名称をご存じでしょうか?
住宅の柱でよく見かける、年輪の中心が柱の中心にあるような材です。
日本人は昔から芯持ち材を好む傾向にあるようです。芯が中心にあって
気持ちいし、なんだか耐久性も強そうな感じもしますね。
耐久性という点で比較すると、実は芯持ち材は弱いのです。これって
建築を専門にしている人でも以外と知らないことです。研究会の会場でも
芯材と辺材はどちらが耐久性が高いでしょうとの問いに7割の人が間違っ
ていました。
木は年とともに成長し、年輪1輪が1年であることはご存知ですよね。
15年輪と言われる中心に近い部分は「未成熟材」と言われる部分で、
人間で言うと若者、心身共に成熟していない部分です。
木は60年~70年でようやく建築資材となりますが、この15年輪の中心
に近い部分は生涯変わらず未成熟部分なのです。成長とともに未成熟材
の周囲に成熟材部分が形成されます。
ですから芯をずらして製材した辺材のほうが成熟材部分が多く、耐久性
が高くなります。
自分の家の上棟で、芯材ではない柱を使っているのを見て、安物を使った
なんて怒らないでくださいね。ちなみに、辺材と比較して芯材の耐久性
が劣るというだけで、芯材を使っても構造的・耐久的な問題はないと言わ
れていますのでご安心ください。

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