造形デザインと環境デザインを共に高める設計手法

光熱費1/2のエコロジー住宅(自立循環型住宅)シリーズ 33
「造形デザインと環境デザインを共に高める設計手法」
■ハウスメーカーにはできない設計手法
私は環境性能を具体的数値で評価して造形デザインにフィードバックするという設計手法をを用いています。敷地ごとに異なる環境特性に応じて、自然エネルギーを有効活用しながら造形デザインも高めていくためにはどうしたら良いのか?試行錯誤しながらたどり着いた設計手法です。
プランが決まっているハウスメーカーには出来ない方法です。非常に手間のかかる方法なのでハウスビルダーにも敷居が高い、住環境を大切にする設計事務所でなければ出来ない設計手法なのです。

■環境性能を具体的数値で評価する目的
そもそも、環境性能を具体的数値で評価する目的は何なのか?住人にとって気持ちいい空間を作りたい。そのためには肉体的にも精神的にも気持ちいいと感じる空間でなくてはいけません。私は、造形デザインと温湿度環境デザインの両者を高めることを目的として環境性能を数値で評価する設計手法を用いています。
住環境性能の高い住宅は、住人にとっても地球にとっても優しい家なのです。

■評価の過程で分かる住宅の室内環境
設計段階で住宅の熱損失性能や日射取得性能を算出します。この数値により、室内の温湿度環境を把握することが可能となります。そして設計プランへフィードパックして造形デザインと環境性能を整合性を整えながらプランを完成させていくのです。
暖房室と非暖房室の温度差は何度か?
屋外が5度の時に暖房していない室内温度は何度か?
屋外が何度以上になったら冷房運転が必要か?
具体的数値で評価することで、理解し易い表現での説明が可能なのです。

■最終的な評価基準
評価方法は住宅を3つの側面から評価しています。すなわち、
1:省エネルギー性能、2:経済性能、3:環境性能、の3つです。
①省エネルギー性能の評価方法
1の省エネルギー性能評価では、設計した住宅の消費エネルギーを試算できます。単位はジュール(J)、私のブログを見て下さっているかたはご存じですよね。暖房、冷房、換気、給湯、照明、家電などの其々の消費エネルギーを数値として試算でき、2000年の普通の住宅と比較してどのくらい省エネルギー性能が高いかが一目瞭然となります。
②経済性能の評価方法
2の経済性能は、省エネ住宅とするための建設時のイニシャルコスト、省エネ住宅とするために追加負担した工事費をランニングコストの削減額何年分で回収できるかを試算します。
③環境性能の評価方法
3の環境性能は、ずばりCO2削減量を試算します。このように、環境にいいというような曖昧な表現ではなく、2000年の普通一般的な住宅と比較して光熱費がいくら安いか、CO2削減量は何トンです、と具体的に表現することができるのです。

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