木造住宅の二酸化炭素削減量 1

木材研究シリーズとして「木造住宅のCO2削減量」をお送りします。
木を燃やすと二酸化炭素が発生します。そして、木は成長する過程で
二酸化炭素吸収することから、±0という判断で木造住宅構造部分の
二酸化炭素発生量は0であるとされています。
ただしこれには木造住宅の長寿命化が前提にあり、杉や桧が植林さ
れてから建築製材として伐採されるまで50年以上である必要があり
ます。木が生長する過程で少しずつ二酸化炭素を吸収し、約70年で
吸収は終息することが分かっているからです。
ですから二酸化炭素発生量の削減という観点で考えると、住宅の寿
命は最低50年、理想的には70年程度であるべきでしょう。現在の
日本の木造住宅の寿命は30年弱とされているのでCO2を増加させ
てしまっているのです。
そこで今日は、木造住宅1軒がどのくらいの二酸化炭素削減量に貢献
できるのかを検討してみました。最初に概略算定式を紹介します。
20m3×0.4(比重)×0.5(炭素量)×44/12(係数)=14.6 CO2トン
上式は木造住宅1軒に実際に使用される木材量から算定しました。
木材は製材する過程で半数量程度は廃棄あるいはチップなどに加工
されて別の用途に使用されます。そこで次に1軒の木造住宅の木材
が森林で成長する過程で吸収する二酸化炭素削減量を概算計算します。
20m3×0.5(歩どまり)×0.4×0.5×44/12×1.56=45.7 CO2トン
上の式では、一般的な木材使用料1.5m3~2.5m3/1m2から
1m2当たり2m3として考え、100m2(30坪)の住宅1軒で20m3
の木材を使用したとして計算しました。
最後に、この式で考慮していない木材製材過程での二酸化炭素発生
についてお話します。
木材を製材する過程では、原木をカットし、乾燥させ、運搬過程等で
二酸化炭素を発生します。このなかで最大なのは乾燥過程で灯油等
を燃やすことによる二酸化炭素発生です。
乾燥、運搬過程での二酸化炭素発生量については後日お贈りします。

タイトルとURLをコピーしました