長期優良住宅、公共建築物木材利用促進法など、木造建築物を促進させる政策が次々と運用されています。これは、コンクリート造や鉄骨造と比較して、木造のCO2発生量が低いからです。ではどのくらい差があるのかを検証してみます。
CASBEEでは、木造・RC造(コンクリート造)・鉄骨造の構造別の二酸化炭素排出量比較を行っています。この指標である程度の比較ができるでしょう。
CASBEEのCO2排出量は、建物の資材・建材の製造から現地での建設まで、資材の運搬時や作業員の移動で発生するCO2まで含めてCO2排出量を示しています。この数字を紹介します。
100m2(30坪)の住宅1軒当たりの数字を試算しました。
木造 →26.7 CO2トン
RC造 →50.5 CO2トン
鉄骨造 →45.2 CO2トン
上の数字から分かるように、木造CO2発生量はRC造や鉄骨造のおよそ半分であることが分かります。木造建築物の促進を進める理由もよく分かりますね。一昨日紹介したウッドマイルズ研究会の報告書のなかで、構造別製造時の二酸化炭素排出量の詳細を試算しています。興味ある方
はご覧下さい。
ウッドマイルズ研究会:http://woodmiles.net/pdf/kn018.pdf
次回の木材研究会では木造大規模建築物の設計・建設時に注意すべきことをお伝えしたいと思っています。
コメント
構造別、製造建設時のCO2排出量
長期優良住宅、公共建築物木材利用促進法など、木造建築物
を促進させる政策が次々と運用されています。
循環型社会における木造住宅の可能性
3月11日、東日本大震災が発生する数時間前に投稿した
ブログで、「循環型社会における木造住宅の可能性」という
シンポジウムへ行ってきたという報告をしました。