循環型社会における木造住宅の可能性

3月11日、東日本大震災が発生する数時間前に投稿した
ブログで、「循環型社会における木造住宅の可能性」という
シンポジウムへ行ってきたという報告をしました。
http://morikentiku.at.webry.info/201103/article_11.html
そのブログではシンポジウムの内容はお伝えせず、大震災
後にお伝えしたいブログ内容が沢山あったために、あっという
間に2カ月が経過してしまいました。ほんとうにあっという間。
今日はこのシンポジウムのパネルディスカッションの内容を
お伝えします。
出席者
建築家 野沢正光、建築家 難波和彦、建築家 中村好文、
建築家 三沢文子、東京大学 准教授 清家剛、東京大学
准教授 稲山正弘、森昭木材株式会社 社長 田岡秀昭
・住宅建築戸数が80万戸を割り、住宅だけでは国内の木材
を消費しきれなくなっている。住宅以外の大型物件を木造
で作る必要がでてきた。
・ウッドマイレージは生活者の視点で分かりやすい指標だ。
・中村氏が田舎暮らしを求めるのは、色々なことを遊び半分で
やっていきたいから。ローテクでやれる事は沢山ある。エネ
ルギーを大上段で考えるより、生活者の目線で考える事、
体に近い所で発想し作っていきたい。
・中村氏の田舎暮らしはCASBEEとは一番遠い所にある、
CASBEEでは測れない存在だ。CASBEEは約8割の一般
的住宅のエコ度を測る物差し。8割の住宅をレベルUPさせ
るための指標だ。建築家住宅やバラック建築は測れない。
・技術が成熟してくると遊びになる。サステナブルデザインは
高尚な遊び。それが社会の為になると言っている。木造へ
大きく舵を切る方向にある。
・「箱の家」では連続化(長屋化)を考えているか?
→考えている。所有権・金融・相続・などすべて一戸建てを
基準に作られており、このへんの社会合意が形成されない
連続化は成功しない。
ざっと記憶に残った発言を列記しました。
シンポジウムが行われたのは東日本大震災の前日、3月10日
でした。大震災により木造建築物の耐震性に不安を抱く機運が
生まれ、大規模木造建築の建築は一時停滞するでしょう。
シンポジウムのなかで私は中村好文氏の発言に共感を得ました。
省エネ住宅、エコロジーを自分自身で研究するなかで、理論だけ
が先行する住宅ではダメと感じ、「半屋外空間のある住宅」の創造
にまい進する事となりました。そんな私ですから、中村氏の
「エネルギーを大上段で考えるより、生活者の目線で考える事、
体に近い所で発想し作っていきたい。」という発言に共感を得た
のです。

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