光熱費1/2のエコ住宅 41 開口部の施工費比較

光熱費1/2のエコ住宅(自立循環型住宅) 41
「開口部の施工費比較」
前回の断熱仕様1「開口部の断熱仕様設計」につづき、外皮断熱仕様
(断熱材)をUPしようと思っていましたが、開口部の施工費比較について
記述していなかったので、今日は断熱仕様別施工費比較を解説します。
外皮断熱はまた後日ご説明しますね。
開口部(窓)は自然エネルギー有効活用住宅の設計で極めて重要な
部分です。日照・日影・卓越風を読み取り、敷地の中に建物をどのように
配置するか、窓をどのように配置するかを決定する。開口部の位置・
大きさ・高さは温熱環境設計のかなめといえます。
開口部は昼光利用と自然風利用の機能を持ちながら入れたくない夏の
陽射しも入ってきてしまうという対立する要素を持っています。昼光と
自然風を取り込みながら日射遮蔽も考えなければいけません。
そして、住宅の熱の半分は窓から逃げていっているという現実から、窓
の断熱も極めて重要だということを前回までに説明しました。
では目標とすべき窓の断熱仕様はどのような仕様でしょうか。そして
目標仕様を実現するにはどのくらいのコストが必要なのかを考えましょう。
■開口部の目標断熱仕様
開口部の断熱性能を示す指標として、「熱貫流率」という指標があります。
熱の逃げやすさを示す指標です。この数値が低いほど断熱性能が高く、
低いと断熱性能が低いという指標です。
目標とすべき熱貫流率→2.91W/(m2k)
次世代省エネ基準では、関東地方と関東より南の温暖地域の開口部
は熱貫流率4.67、アルミサッシ+普通ペアガラスでよいことになって
いますが、アルミ部分に室内結露が発生することやコールドドラフトなど
の問題から不十分な性能です。
■仕様別の熱貫流率
仕様別の熱貫流率を超概略で示します。
アルミサッシ+普通ペアガラス→4.07
アルミサッシ+低放射ペアガラス→3.49
アルミサッシ+普通ペアガラス+カーテン等→3.36
アルミサッシ+低放射ペアガラス+カーテン等→2.95
アルミ・プラスチック+普通ペアガラス→3.49
アルミ・プラスチック+低放射ペアガラス→2.91
アルミ・プラスチック+普通ペアガラス+カーテン等→2.95
プラスチック+普通ペアガラス→2.91
木+普通ペアガラス→2.91
上記から目標とする熱貫流率を確保するためには下記以上の仕様と
すべきです。
・アルミサッシ+低放射ペアガラス+カーテン等
・アルミサッシ・プラスチック複合+低放射ペアガラス
・プラスチック+普通ペアガラス
■仕様別のコスト比較
現在最も一般的な仕様となっている「アルミサッシ+普通ペアガラス」
は住宅1軒で80万~100万のコストがかかります。この仕様を基準
として断熱性能を上げるためにはどのくらいコストUPするのかを計算
しました。
アルミサッシ+低放射ペアガラス→15~20万UP
アルミサッシ+普通ペアガラス+カーテン等→15~20万UP
アルミサッシ+低放射ペアガラス+カーテン等→30~35万UP
アルミ・プラスチック+普通ペアガラス→15~20万UP
アルミ・プラスチック+低放射ペアガラス→30万~40万UP
アルミ・プラスチック+普通ペアガラス+カーテン等→30~35万UP
プラスチック+普通ペアガラス→80~90万UP
木+普通ペアガラス→80万~100万UP
超概略計算ですが、目標達成するためには30万~40万円の
コストUPが必要です。上記の計算は全ての窓を同一仕様とした場合
のものです。熱損失が大きい大型窓だけに断熱性能の高い窓を採用
してコストを抑えるという考えもあるでしょう。

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