光熱費0住宅というタイトルですが、光熱費を0にすることが目的ではありません。住人が我慢することなく光熱費を削減できる住宅は住環境性能が高く、体にも精神的にも快適な住宅になります。さらに地球にも優しい。そんな住宅を作ることが目的なのです。
今日は光熱費を0(ゼロ)にするために建設時にかかるイニシャルコスト増を、光熱費削減分何年で取り戻せるかという検討をします。

■太陽光発電パネルを設置する場合
表の左がランニングコスト、右がイニシャルコスト試算値です。次世代省エネ基準で建築した標準的な住宅と比べて、建設時追加負担額は198万4千円と試算しました。ガス給湯器をエコキュートへすることで20万増、照明器具の灯数を増やし調光機能を付加することで6万4千円、高効率家電への買換え(テレビなど1台)で20万円、ガスコンロをIHヒーターにすることで2万円、3kwの太陽光発電設置で150万円(補助金を差し引いた額)です。この追加負担額198万4千円を、ランニングコスト削減額で割ると、8.48年で回収できるという結果になりました。
■太陽光発電パネルを設置しない場合
次に太陽光発電パネルは設置しない場合を検討してみましょう。
建設時の追加負担額 →484000円
ランニングコスト削減額→127744円
回収年数 →3.79年
3.79年で回収できます。自然エネルギーを有効活用して快適な住環境をつくれるのですから絶対お得ですよね。
■次回は、自然エネルギーの有効活用をあまり意識せずに設計した
住宅について検証する予定です。お楽しみに!!
光熱費0(ゼロ)住宅の考察ブログ目次
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光熱費0(ゼロ)住宅 イニシャルコスト検討
光熱費0住宅というタイトルですが、光熱費を0にすることが目的ではあり
ません。住人が我慢することなく光熱費を削減できる住宅は住環境性能
が高く、体にも精神的にも快適な住宅になります。さらに地球にも優しい。
そんな住宅を作ることが目的なのです。
一般的な住宅で光熱費0を実現するには
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光熱費0(ゼロ)の省エネ住宅シリーズ 8
前回までのブログで、自然エネルギーを有効活用した家づくりを
正しい知識で行わないと、光熱費0(ゼロ)は極めて困難だという
ことが分かりました。