エコハウスの真実 3 ハウスメーカーの取り組み

エコハウスの真実 3 「ハウスメーカーの省エネ住宅」
1,2回は省エネ住宅・エコ住宅を目指すなら冬を旨とすべし
というお話をしました。
今日はハウスメーカーの省エネ住宅・エコ住宅への取り組みについて
解説します。
■ハウスメーカー各社の具体的取り組み
・積水ハウス:グリーンファースト→太陽光発電、エネファームによる創エネ
・ダイワハウス:xevo(ジーヴォ)→独自の断熱通気技術で光熱費40%減
・セキスイハイム:おひさまハイム→高断熱、太陽光発電と床下蓄熱暖房
・住友林業:マイフォレスト→通風や採光、植栽など自然の力で冷暖房を補助
・旭化成ホームズ:発電ヘーベルハウス→太陽光発電、エネファーム、地中熱
・ミサワホーム:スマートスタイルゼロ→高断熱、太陽光発電、熱交換型換気
・三井ホーム:プレミアムエコ→超高断熱、光熱費49%減
・パナホーム:エルソラーナ→高断熱、太陽光発電、熱交換型換気
・トヨタホーム:シンセソレスト→高断熱、熱損失係数(Q値)1.86W/m2K
以上、主要なハウスメーカーの省エネ・エコに対する取り組みの概要をまと
めてみました。ここからハウスメーカーの二つの方向性が見えてきます。
①次世代省エネ基準以上に断熱性を強化して光熱費を削減させる
②太陽光発電やエネファームなど創エネで省エネに貢献する
断熱性能を強化しながら太陽光発電パネルを標準搭載しているメーカーも
ありました。
■ハウスメーカーが断熱性能UPと創エネに力を注ぐ理由
次世代省エネ基準の断熱性能で住宅を建設すると、壁や屋根の断熱性能
は同じ仕様になります。建物形状によって家全体の断熱性能が変化します
が、壁や屋根からの熱損失の差はせいぜい5%程度です。
冬の熱損失の約50%は窓から損失し、夏の日射取得の約80%は窓から
入ってくる。ハウスメーカーはこのことを良く知っていて、省エネ住宅設計の
ポイントは窓の設計にあることに気づいています。
そこでハウスメーカーの省エネ対策で二つの傾向が現れてくるのです。
①次世代省エネ基準以上の超高断熱住宅で省エネを実現する
超高断熱住宅を作る簡単な方法は、断熱性能の高い窓を採用し、大開口
は作らないことです。ハウスメーカーの取り組みで目に着くのは壁や屋根
の断熱性能を上げながら窓にアルミ樹脂複合サッシのLow-Eペアガラス
を採用するというものです。
アルミ樹脂複合サッシ+Low-Eペアガラスの窓を採用しても家全体の
熱損失で考えると断熱性能は10%しか上がらないので、さらに断熱性能
をUPさせようとすると窓を小さくするしかありません。
結果として、窓の小さな面白みの無い住宅となる傾向にあります。
②太陽光発電やエネファームなど創エネに力を注ぐ
窓はあまり小さくしたくない、又は現状の標準プランタイプのまま省エネ
住宅という宣伝文句を使いたいというハウスメーカーは創エネに力を注ぐ
傾向にあります。
太陽光発電やエネファーム、地中熱利用などの新技術は以外と一般の
方の受けが良く販売塔数が伸びています。

■ハウスメーカーが断熱性能UPと創エネに力を注ぐ本当の理由
最後に、ハウスメーカーの省エネ住宅が断熱性能UPと創エネの二つの
方向に進む大きな理由があるのでご説明します。
本来、住宅設計は1軒1軒の敷地ごとに光の入り方や風の抜け具合を
読みプラニングするものです。それこそが自然エネルギーを有効活用す
る基本中の基本ですよね。その基本がハウスメーカーには出来ない。
ハウスメーカーには、敷地ごとに光の入り方や風の抜け具合を読んで
個別にプラニングする体制と能力がないのです。その結果、光の入らな
窓や風の入らない窓を作り、断熱性能を上げて創エネや機械的空調で
住環境を確保する省エネ住宅へと進む傾向があります。
今日はここで終了。
次回は設計事務所住宅の省エネについて分析する予定です。

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