エコハウスの真実 5 「設計事務所の省エネ住宅1」

エコハウスの真実シリーズ 5 「設計事務所の省エネ住宅1」
省エネ住宅の基本は建物の断熱性を高めることだ。次世代省エネ基準
の断熱性能を確保すれば、建物全体の断熱性能を示す熱損失係数Q値
は最新の基準等級4を実現できる。
一方、最新の断熱基準等級4以上の住宅を現実的なコストで建設しよう
とすると、どうじても窓は小さくなる。いかに高性能な窓でも壁に比べれば
断熱性能が劣りコストもかさむ。
そこでハウスメーカーの省エネ住宅は大きく2通りあり、小さな窓で断熱
性能を上げるか、窓の大きさは変えずに創エネ設備を導入する方法だ。
窓を小さくすれば断熱性能が上がるが建築的な魅力をアピールするには
限界があり、創エネ設備の導入は一般受けは良いが費用対効果を計算
すると割が合わない。
ここまでは前回お話した内容だ。そこでハウスメーカーでは実現できない
手法で省エネ住宅を考えている設計事務所の省エネ住宅の登場だ。
まず最初にお話ししたいのは、そもそも設計事務所の多くは住環境や
省エネ住宅にあまり興味がない。設計事務所が指向するのは独創的
なプランや造形デザインであり、熱損失係数Q値などで自分の建築は
評価できないと思っている。
住環境や省エネ住宅に関心がある設計事務所でさえ、住環境を犠牲
にしながら気持ちいい大開口や庇のない窓を作り、夏至の高度斜線
で庇出幅を決めたり朝夕の陽を考慮せず窓を配置しているのが現実。
このような大多数の設計事務所のなかでも住環境を重視したパッシブ
デザイン住宅を指向している設計事務所の進める省エネ住宅について
次回以降で解説していく。

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