エコハウスの真実 10 「空気は熱を運ばない」

エコハウスの真実 10 「空気は熱を運ばない」
伝導、対流、輻射、熱が伝わる原理はこの3つしかない。
エアコンは対流を使った空調機で、床暖房は輻射を使った暖房だ。
熱が伝わる原理を正しく理解しないと本当のエコハウスは実現で
きない。
太陽熱や地中熱などの熱をごく簡単な空気循環だけで家の隅々
まで届けるような概念図をよく見かけるが、そう単純ではない。
空気は熱伝導率が低く熱を搬送する媒体としたとき非常に性能が低いのだ。
空気は温まり難いだけでなく熱を運ぶ能力も低い、同じ温度・体積の
水に比べると空気は1/4000しか熱を運べない。ほとんどの断熱材
は空気の熱伝導率の低さを利用して断熱しているのだ。
そんな空気は冷暖房を行うには非常に大きな風量が必要になる。
エアコンは1時間に500m3もの空気を吹き出している。8帖の部屋
の体積は32m3だから、部屋全体の空気を1時間に15回も循環
させないと冷暖房できないのだ。
8帖くらいの部屋ならよいが、大空間でエアコンの効きが悪くて困った
ことはないだろうか?これは空気自体に粘りがあるため運動エネルギー
が瞬時に拡散して遠くまで届かないからだ。
このように、空気は「受け取らない」「運ばない」「届かない」と三拍子
揃った怠け者なのだ。過度の期待はせず、この性能を理解して計画
する必要がある。
次回は輻射をつかった冷暖房について考えたい。

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