エコハウスの真実 23 通風の効果

エコハウスの真実シリーズ 23 通風の効果
太陽光りや自然風などを有効利用するパッシブデザイン住宅で
お決まりのように描かれている「風の線」。いかにも涼しそうですね。
この通風はどれほど効果があるのだろうか?
シリーズ 2では、気温・輻射熱・湿度・風速の4つの関係から人間
の快適域を示したオルゲーの生気候図を紹介した。この表から無風
状態での快適温度上限は27度、風速1mで30度、風速2mで32度
くらいまで快適領域が広がる。
通風は室内で発生した熱を排出し室温を外気温並みに抑える効果
もあります。家電や人から発生する熱は4人家族で500Wくらい、
500Wの電気ストーブを稼働させ続ける程度の熱が出ているということ。
この生活熱を通風で排熱することで室温上昇を抑えることができる。
このように住環境を快適に保つ効果のある通風ですが、温暖化した
都市部では利用が難しくなってくる。外気を取り込んでも入ってくるのは
アスファルトで熱せられた暖気なのだから。
そこで、通気を取り入れるときの注意点を
①風上と風下の両方に窓を設置する
②道路や駐車場など加熱・汚染された空気が入ってこないよう注意
③風上に隣家があると通風効果は激減する。風道に窓を設置する、
  または横風を呼び込むウインドキャッチャーを設置する
④窓の外にエアコン室外機や騒音の発生源がないか注意
⑤防犯面での心配がないか考慮する。窓を空けても人が侵入でき  
 ない位置や人が侵入できない構造の窓を設置する。
⑥トップライトや頂側窓は排熱効果は高いが風量が劇的に変わる
 わけではない。
エコハウスとよばれる住宅は緑豊かな敷地にぽつんと建っている写真
が多い。市街地に建てるときの通風効果を良く考えて冷静に判断
しなければいけない。
夏の冷房対策としては屋根断熱強化や陽射しの制御による日射遮蔽
のほうが通風よりも確実だ。冷房の消費エネルギーは暖房の1/10。
通風最優先で暖房費が上がってしまっては本末転倒だ。
通風に過度な期待はせず、通風の効果を上手に利用しながら、
イニシャルコストとランニングコストのバランスを考えて設計することが
重要だ。
■エコハウスの真実
1.住まいは夏を旨とすべし? 1
2.住まいは夏を旨とすべし? 2
3.ハウスメーカーの取り組み
4.ハウスメーカーの取り組み 追記
5.設計事務所の省エネ住宅1
6.設計事務所の省エネ住宅 2
7.設計事務所の省エネ住宅 3
8.設計事務所の省エネ住宅 4
9.工務店のエコハウス
10.空気は熱を運ばない
11.気密が必要な理由 1
12・気密が必要な理由 2
13.気密が必要な理由 3
14.気密が必要な理由 4
15.気密が必要な理由 補足
16.吹抜けに適した冷暖房機
17.冷暖房費を知るには
18.Q値とμ値って何?
19.Q値から暖房費を算出する 1
20.Q値から暖房費を算出する 2
21.μ値から冷房費を算出する
22.大開口の注意点
23.通風の効果
■ブログ目次■
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陽だまりと木陰で暮らす、地球と住人にやさしい家づくり
光熱費1/2のエコ住宅シリーズ
健康維持増進住宅シリーズ
土地・建物の税金ガイドシリーズ
敷地検討時の耳より情報シリーズ
断熱・気密など住環境関係情報
新アトリエ建設プロセス
住宅建設コスト解説
陽だまりと木陰で暮らす、地球と住民に優しい家づくり【マゴコロハウス】
一級建築士事務所 森建築設計:http://moriken.p1.bindsite.jp/
【省エネ・エコ住宅の設計手法】住環環境を具体的数値で評価する設計手法
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