完全遮熱の家 研究報告

自立循環型住宅関東ゼミ 事例発表で興味深い住宅の報告
がりました。
「完全遮熱の家」
断熱材をいっさい使わず、ペラペラの遮熱シートだけで建築
した住宅の事例です。
設計は「建築デザイン工房 蓮家」の工藤 健志 氏
http://renge-tk.com/
まずは、断熱材無しの住宅を実践したことに敬意を表します。
なんというチャレンジ精神でしょうか。普通は怖くてできません。
何故、断熱材無しの遮熱シートだけで住宅が成り立つのか?
熱の移動は伝導、対流、輻射という3つの原理で移動します。
この3種のうち輻射による熱の伝達が全体の75%程度と最も
大きいことが分かっています。次に対流の15%、伝達は10%です。
この最も大きい輻射熱をシャットアウトすることで住宅内部の熱を
外に逃がさないという理論で完全遮熱の家が成り立っています。
以前よりメーカーのカタログなどで遮熱シートの存在は知っていました。
工藤さんは実際に建築した遮熱シートの家の室内温度を測定し、その
結果を発表したのです。
住宅が建っているのは栃木県矢坂市、冬は氷点下になる地域です。
測定は10月8日~9日の二日間、入居前なので無暖房状態の測定。
外気温の最高は20.7度、最低は5.9度という二日間でした。
そして測定した室温は15度から20度の間を緩やかに上下していました。
1階と2階の温度差もほとんどありません。日中は外気温より2度くらい
低く、深夜は外気温より10度高いといく結果でした。
室内を熱を逃がさず、日中は遮熱効果で室温を上げないという高性能
であることが分かります。
今後、入居後にも温度データーを測定するそうなので、真冬、真夏の
状況を知りたいですね。自立循環型住宅研究会で知る事ができれば
このブログでもお伝えいたします。

■エコハウスの真実
1.住まいは夏を旨とすべし? 1
2.住まいは夏を旨とすべし? 2
3.ハウスメーカーの取り組み
4.ハウスメーカーの取り組み 追記
5.設計事務所の省エネ住宅1
6.設計事務所の省エネ住宅 2
7.設計事務所の省エネ住宅 3
8.設計事務所の省エネ住宅 4
9.工務店のエコハウス
10.空気は熱を運ばない
11.気密が必要な理由 1
12・気密が必要な理由 2
13.気密が必要な理由 3
14.気密が必要な理由 4
15.気密が必要な理由 補足
16.吹抜けに適した冷暖房機
17.冷暖房費を知るには
18.Q値とμ値って何?
19.Q値から暖房費を算出する 1
20.Q値から暖房費を算出する 2
21.μ値から冷房費を算出する
22.大開口の注意点
23.通風の効果
24.自立循環関東ゼミ 発表資料作成
25.自宅のQ値分析
26.Q値と温熱環境の関係
27.自宅のμ値分析
28.自宅のμ値と冷房費の関係
29.自宅のエネルギー性能
30.自宅の光熱費分析1
31.自宅の光熱費分析2
32.自宅の光熱費分析3
33.自宅の省エネ改修計画
34.自宅を次世代省エネ基準とするには
35.Q値と暖房システムの関係
36.この夏、自宅の温度実測結果
37.この夏、我が家の湿度実測結果

■続・エコハウスの真実
1.家造りは夏を旨とすべし?
2.ハウスメーカーの取り組み
3.設計事務所の取り組み
4.エコハウスの定義
5.CASBEE
6.なんちゃってエコハウス
7.空気は熱を運ばない
8.気密が必要な理由
9.気密性能C値
10.冷暖房機器
11.吹抜の空調
12.断熱と遮熱のバランス
13.実測調査検証

コメント

  1. 完全遮熱の家 研究報告

    自立循環型住宅関東ゼミ 事例発表で興味深い住宅の報告
    がりました。

  2. 匿名さん より:

    完全遮熱の家のその後を教えて下さい。

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