住環境の定量的把握

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1月1日朝刊の折り込みには近未来の住宅像・都市像を示すような記事が溢れていた。スマートハウス、スマートシティー、スマートグリッドなどの技術を紹介する記事に多くの紙面を割いていたように思う。テレビのニュースなどでも、パナソニックが藤沢の工場跡地に全戸に太陽光発電を設置したスマートシティーを建設するというニュースを紹介している。
スマートハウスはスマートグリッドの中にあって初めて活きてくる。
スマートグリッドとは、電力の流れを供給側・需要側の両方から制御し、最適化できる次世代送電網だ。世界的には停電対策として発展してきたが、日本では再生可能エネルギー導入達成を目的に整備が進んでいる。再生可能エネルギーは発電量が天候や気候に左右されるので、需要と供給のバランスを調整する系統安定化が不可欠なのだ。
人は新しい技術や設備に飛びつきやすい。ニュースも新しい技術や情報を伝えるからこそNEWSであろう。新しい技術を研究することはとても大切なことではあるが、足元をしっかり見つめることも大切。日本の住宅の住環境はまだまだ未成熟である。快適で健康に暮らせる住宅という基本性能を確保することが第一優先であることを忘れてはいけない。
そのためには住環境を数値で示すということが必要だ。感覚的な言葉で説明して逃げるのでなく、設計段階の定量的把握、入居後の住環境実測jというデータの蓄積なくして本当のエコハウスは生まれない。エコハウスはまだまだ発展途上の技術なのだ。日本の住宅の現状、足元をしっかり見つめる必要がある。

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