川崎市の建て替え計画、建物の配置を検討中です。この住宅は築40年近い住宅を建て替え、明るく快適な住宅に建て替えるものです。現在のお住まいは暗く寒いという不満を解消したいとの願いが強いようです。
さてこの敷地、西側が3m強の崖でその上に2階建て住宅が建っています。南側にも2階建て住宅がある北側道路の敷地です。既存住宅では台所や洗面・トイレ、廊下など窓の小さな部屋などはかなり暗くなっています。
配置検討に先立ち、周囲の建築物が敷地に落とす影の範囲を計算して敷地にプロットしました。写真は影範囲と描いた敷地図ですね。①地面から1.5mレベルで冬至に影になってしまう範囲、②地面から2.5mレベルで冬至の午後1時以降に影になってしまう範囲、③地面から2.5mレベルで春分・秋分に午後1時以降影になってしまう範囲が描かれています。
影になる範囲の作図はプロジェクトごとに違います。今回は平屋として屋根からも採光を得たいと考えていることと、西側が崖地になっていることから、地面から2.5mレベルの影範囲を描いているのです。
この影範囲図は配置検討の第一歩。太陽光を有効活用するパッシブデザインの基本中の基本です。この住宅がどのように形作られていくのか、このブログで少しずつお伝えしていきます。
住環境性能+Design住宅 森建築設計
川崎市の建て替え計画 2

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