ルーフライトハウスの現地調査と配置検討をした。
現地調査では、影範囲図の影範囲を確かめることと周囲建物の配置や窓位置及び高の確認、敷地内樹木位置の測量を行った。配置検討では周囲の状況や車寄せ、影位置図などから適切な配置を検討、加えて採光方法のアイデアをスケッチした。
写真がそのスケッチだ。ルーフライトハウスの名の通り屋根から主採光を得るよう考えている。
この敷地は南側に住宅、西側は3mの崖の上に住宅が建っている。冬の午後1時以降の日照条件が悪い敷地で太陽光を有効活用して採光や暖気を得るにはどうしたらよいのか。検討の結果、採光用窓と眺望窓、通気用窓を明確に分ける事を考えている。採光用窓は屋根面、眺望窓は東面に設ける。
屋根の勾配をずらしながら生まれた空間に窓を設け連続させる。家の隅々まで一日中光を届けてくれることだろう。天井に並んだ規則的な窓は芸術的な空間となるに違いない。
僕が目指している「住環境性能+Design住宅」は、自然エネルギーを有効活用するという観点から発想するデザインである。単に高断熱住宅を作るというものではない。また表面的なデザインでもない。機能と理論に裏打ちされた美しい造形デザインの建築だ。これはハウスメーカーやビルダーには出来ない。住環境を本気で考えている設計事務所だけが可能な設計手法である。
住環境性能+Design住宅 森建築設計
ルーフライトハウス 屋根からの採光方法

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