住宅の省エネ性能は1次エネルギーで考えることになったということをこれまでにお伝えしてきた。2020年には住宅の省エネ性能を計算で確認することが義務付けられ下のページで算定プログラムも公開されている。
http://www.kenken.go.jp/becc/index.html
今日は給湯機器の一次エネルギー消費量について考えよう。上野表は新プログラムで計算した給湯器ごとの一次エネルギー消費量だ。ほとんどの地域でエコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯器)が最も少ない結果になった。住宅事業建築主基準(トップランナー基準)の値と傾向は変わらない。
機器効率は、ガスと石油給湯器がJIS S2075に基づく「モード熱効率」、エコキュートがJIS C9220に基づく「JIS効率」で判断している。
エコキュートでは大きな問題が一つある。使い方次第では想定より効率が下がり、消費量が増える恐れはあるのだ。エコキュートは、深夜に沸き上げる、追いだきを頻繁に行うなどが効率低下につながりやすい(下のグラフ参照)。貯湯タンクの湯量を最大にすると極端に効率が悪くなるので、省エネモードでの運転を徹底する必要がある。
住環境性能+Design住宅 森建築設計
一次エネルギー消費で考えるエコ住宅 給湯器

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