吹抜け空間の空調設備と快適性

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吹き抜け空間は開放感があり、採光や通風経路の確保にも有効だが、冬は足元が寒いという声がよく聞かれる。足利工業大学准教授の齋藤宏昭さんが吹抜け空間の風速と温度分布を測定したデータ―があったので紹介する。
 
上段はエアコンだけを運転した状態。秒速0.53mと最も早く温度のばらつきも大きい。
中段は床暖房だけを運転した状態。秒速0.46mの気流が発生して、2階の冷気が落ちている。
下段は床暖房と2階エアコンを併用した状態。秒速は最も遅く温度のばらつきも最も小さい。
吹抜け空間で間欠暖房システムを用いると、床面の温度が高く温度のバラツキが小さいという床暖房の利点が損なわれ、コールドドラフトが発生する可能性が高いのだ。では吹抜け空間を快適にすつにはどうすればよいのか?
次の3つの方法が考えられる
1、空調を全館連続運転すれば室内の温度差は生じにくい
2、間欠暖房ならば床暖房と2階エアコンを併用する。2階は人が居なくても20度くらいは欲しい。
3、冬は1階と2階を空間的に遮断する建築的な措置を施す
建築的に豊かな空間、美しさ、そして快適性と省エネ性能、大切なのはバランス感覚である。
住環境性能+Design住宅 森建築設計

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