昨日は遮熱シートの講習会へ参加してきました。写真は講習会場の建築家会館本館へ行く途中にあった喫茶店です。狭い路地面した木造2階建ての喫茶店、建物の大きさの割に大きな木製窓が目に飛び込み撮影したものです。窓が目立つものだから入口を探さないと気付かないほど。上を見上げると出窓に並んだ色とりどりのコーヒーカップが並んでいました。
遮熱シートの内容についても少しお話しましょう。輸入元はSATAKE、商品名:リフレクテッィクスとう商品の講習会でした。以前ブログでご紹介した自立循環型住宅研究会の会員が設計した遮熱の家は「アプリ」という商品を使ったもの。そのブログでご紹介しましたが、熱が移動する原理は「対流」・「伝導」・「輻射」の3つです。そのうち「輻射」が75%を占め輻射による熱の移動を遮断する遮熱シートにより遮熱・断熱するというものです。遮熱シートというと断熱には効果無いと思いがちですが熱移動の75%をシャットアウトするのですから熱損失が無くなり断熱効果があるのです。
昨日の講習では熱の伝わる原理をさらに分析した数値の話しがありました。輻射が75%というのは平均値であり、下方向、上方向、横方向で熱の伝わる原理割合が変るそうです。下方向は輻射が93%、上方向は輻射が55%で対流が40%、横方向は輻射が75%で対流が20%。これらの数値からも低コストで遮熱シートの費用対効果を上げる方法が見えてくるかもしれません。
と理論的にはこうなるのですが、現状では断熱材としての遮熱シートは認められていないため性能表示や長期優良住宅認定を取得するには一般的な断熱材も併用しなければいけません。夏の遮熱については絶大な効果があることは分かっていますが、冬の断熱効果については未知数です。遮熱シートは大いに注目しているのですが、リフレクティっクスについては年会費のある会員制という商売だったので見合わせました。クローズな商品は大嫌い、良い商品だったら堂々とオープン市場で売るべきです!!
住環境性能+Design住宅 森建築設計
遮熱シート

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