木材も適材適所で

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昨日のブログ、ルーフライトハウスの写真正面に立て掛けてあった枠材だ。左は「雲杉」、右は「タモ」。
タモをご存じの方は多いかもしれない。昔から和風建築で多く使われてきた材種である。ルーフライトハウスでは「雲杉」を中心に「タモ」と「ピーラ―」、「桧」の4種類の材種をを化粧材として使用している。窓枠とドア枠に「雲杉」、玄関框として「タモ」、玄関ドアの敷鴨居として「ピーラ―」、浴室ドア枠として「桧」を仕様する。
「雲杉」は中国雲南省が産地であることから雲杉と呼ばれている。杉といってもマツ科の針葉樹で日本のエゾマツと同属の材種だ。柔らかく水分に弱く耐久性も低いことから屋内材として使用されることが多い。タモに比べると値段が安く、ツガよりも表情が日本的と感じる事からよく使っている。加工中の大工さんのとの会話で「物が当たると割れて棘が出る性質があるようだから階段踏み板などには不向きでは」という情報を得る。現場監理も日々勉強だ。
「ピーラ―」はベイマツの中でも良質な古木をピーラ―と呼んでいる。硬質で水分にも強いことから外部用材としても使われる。比較的低コストなのでルーフライトハウスでは玄関引き戸の敷鴨居として使用する。
コスト、木目、硬軟質、耐水性、耐久性、匂い、色々な事を考えながら適材適所で選定している。今思案中なのは階段踏み板の無垢材だ。イエローパインと使っているが、他に低コストで踏み板に使える無垢材があまりない。どなたかお勧め材種知りませんか?
住環境性能+Design住宅 森建築設計

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