窓の断熱性能 U値比較

今日は日経ケンプラッツのBAUルポをお伝えする。BAU(バウ)は2年に1度ドイツのミュンヘンで開催される、欧州最大級の建築建材展だ。日本からも過去最高の750人が訪れたそうだ。省エネ改修を中心に様々な製品が展示されていたそうだか、日本製品との違いが際立っていたのは窓の断熱性能だ。
左の表は、テクノフォルムバウテックジャパンが、各国の窓のU値を調べたものだ。ドイツ以外のEU諸国も、今後改定する予定値として1.1~1.55を示している。韓国や中国、ロシアもU値の義務基準を持ち、中国とロシアは現行基準より厳しい値に改定を予定していることも見逃せない。
日本では熱貫流率(U値)が2.33をクリアするものが最高レベルとされ、窓の断熱性能表示制度で4つ星を取得できる。このランクの日本製品はまだ少ない。EU諸国は窓のU値の基準を設け、それをクリアすることを義務付けている。日本には窓の断熱性能に関する義務基準がないことから、販売している国産サッシの7割がU値4以上にとどまっている。
以上、日経ケンプラッツの転載記事である。U値の向上は住環境性能、特に快適性の向上につながる。また建築計画的に考えれば温熱環境性能を変えずに窓面積を大きくすることができる。さらに窓結露発生を抑制するという効果もあるのだ。窓が果たす役割は大きい。

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