健康住宅 4 断熱と健康の関係

快適で健康に暮らせる住空間を省エネルギー性(できればゼロエネ)にも配慮して実現する。 これは現代住宅の基本と考えています。 その上で建築家としてデザイン性にも優れた建築を提案したいと思い日々努力しています。
過去3回の健康住宅連載では住宅内の事故についてのお話しでした。今日はは住宅の断熱性能と住人の健康についてお話します。
断熱性能と住人の健康維持には密接な関係があることが分かっています。普通の住宅と断熱性の高い住宅を比較すると、風邪・気管支炎・皮膚炎・鼻炎・アレルギーなどの疾病率が7~10%低下することが分かっています。また温熱的なストレスからくる「肩こり」の疾病率も低下することが分かっています。脱衣室やお風呂の温度が居室と近くなりヒートショックのリスクもかなり減少します。
断熱性能の高い住宅がよいといっても断熱性競争のようにことさら高断熱を目指す必要はありません。適正な断熱性能が必要で、次世代省エネ基準からワンランクUPさせる程度の性能でよいのです。東京近郊で熱損失係数1.0を目指す必要はありません。2.0程度で十分なのです。目標数値の詳細については別の機会にお話しますね。

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