健康住宅 5 湿度と健康の関係

快適で健康に暮らせる住空間を省エネルギー性(できればゼロエネ)にも配慮して実現する。 これは現代住宅の基本と考えています。 その上で建築家としてデザイン性にも優れた建築を提案したいと思い日々努力しています。
住宅と住人の健康について連載しているこの健康シリーズ、今日は湿度についてお話します。
室内の湿度を50%~60%に保つことで過乾燥による肌荒れを抑えたり、インフルエンザ発症率を低下させるという効果があります。適正な湿度はなにより快適さを向上してくれます。湿度が10%下がると体感温度は1度下がるとも言われています。よく人間は一晩でコップ1杯の汗をかくなんて言われますが、汗だけではなく炊事やお風呂などからの水分量を合計すると4人家族の住宅では1日で6.7kgの水分が発生するといる言われていて、これは大変な水分量です。
適正な湿度に保つ為には、第一に換気、第二に調湿素材による調湿効果に留意することが必要です。お風呂・トイレ・台所など湿気の発生源からは換気により確実に排気する必要があります。次に住人から発生する水分は自然素材や調湿建材で調整する。それでも足りない場合は機械的に除湿すると考えましょう。いまのような梅雨時の雨の日に窓を開けて通気させていると湿度75%なんてこともありますが、調湿建材に囲まれた我が家は夏冬問わずほぼ50~60%の湿度を保っています。
湿度60%を超えるとダニの発生リスクが格段に上がる、調湿建材は壁内結露リスクを高める、というような別の問題ともからんでいるので、ダニと結露についてはまた別の日にお伝えしましょう。

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