夏エアコンなしで快適に過ごす

FlowDesigner(フローデザイナー)という流体・温熱・環境シュミレーションソフトの体験使用会に参加してきた。南雄三さんの「通風トレーニング」講座で体験会の開催を知り申し込みしたものだ。参加者は8名でそれぞれソフトがインストールされたノートパソコンを操作して体験使用させてもらった。
街の中の通風や住宅の部屋の中の通風シュミレーション、温熱情報を入力して時系列の温度変化をシュミレーションしたりできる。窓位置や袖壁の位置で換気回数がどう変わるか、無風状態での煙突効果などを画面上で確認できるところがとても分かり易かった。ソフトの操作もとても簡単なものだった。
冬を快適に過ごすには、究極は断熱性能を強化すればいい。難しいのはパッシブ的手法で夏を快適に過ごすことだ。日差しを遮り、通風で冷感を得、潜熱と蓄熱効果で室温の上昇を防ぐ、さらに住宅周囲の環境を整えて人体生理学的能力も活用することで外気温32℃程度までなら快適に過ごせるようになる。さらに暑いときは我慢せずエアコンを使えばいい。これらの効果を設計段階でシュミレーションできる。
問題は価格、このソフトとても高価でライセンス無制限で約500万円、1年間のライセンス料が約100万円という金額だ。小さな設計事務所ではとても手が出ないものだ。先ごろ提出した環境省の「ライフスタイルイノベーション」提案ではこのシュミレーションソフトを使った環境分析を提案している。

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