表面温度計とサーモグラフィーで温度実測

yamada machinery office 所長 山田浩幸氏が設計した「エアコンのいらない家」の見学会へ行ってきました。山田氏には神奈川建築士会 環境部会が主催した講習会で講師として講習を行ってもらったことが縁となり建築環境部会の面々で訪問させてもらったのです。
山田氏は設備設計者です。昨日見学させてもらった住宅は山田氏が日射取得や遮蔽、窓位置や暖気回収システムなどの要旨を策定され、協力意匠設計事務所が設計した住宅です。設備設計者がイニシアティブをとりプロジェクトを導いていく組織形態としては初めて実現した住宅だそうです。
建築環境部会らしく表面温度計とサーモグラフィーを持参しご迷惑にも実測しまくらせてもらいました。
輻射ルーバー式冷暖房機の表面温度37.5度、吹抜け上部天井温度24.9度、暖気回収ダクト温度24.4度、輻射ルーバー式冷暖房機から1m離れた床温度24.1度、冷暖房機から遠いキッチン床温度20.5度、暖気回収して1階床下に吹き出した床下空間の床温度19度(ベタ基礎上に発砲ウレタン吹き付け)などです。実測してみて、表面温度計とサーモグラフィーを併用することで感覚的に温度を認識でき輻射熱を利用した快適環境作りに役立つと感じました。

見学した「エアコンのいらない家」はどうかというと、かなり期待外れでした。エアコンは設置していないけどヒートポンプ式輻射冷暖房機と大型ファンで温度を均一にしているのですが、その前にやることあるでしょという感想です。

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