
今日から室内外温度等を記録していきます。本日朝7時の温度状況、12年前に建設した次世代省エネ基準仕様規定の断熱仕様でありながらQ値4.0という低性能住宅の実情です。
外気温7.8℃、室内温度17.2℃、窓ガラス表面温度上部14℃・下部12℃、窓枠表面温度上部13℃・下部11℃
さてもう一つ、本日から不定期ではありますが断熱性能や気密性能などについて解説するシリーズも始めます。熱の特性や快適環境について10年間勉強してきた知識を一般の方にも分かり易く解説します。
今日は断熱性能Q値(W/m2K)の変遷についてお伝えしましょう。
最初にQ値の基礎知識です。Q値はW/m2Kの単位を見るとその意味がよく分かります。Wは熱の移動、仕事量です。m2は床面積、Kはケルビンで温度を示します。内外温度差が1度のとき、床面積1m2当たりの熱の損失量がQ値です。例えばQ値2.0の性能は、延床面積100m2で内外温度差10℃の場合、2.0×100×10=2000Wの熱損失量であることが分かるのです。
写真をご覧ください。東京や神奈川の比較的温暖な6地域のQ値を示しています。平成4年告示(新省エネ基準)の4.2W/m2Kから平成11年告示(次世代省エネ基準)2.7W/m2K、さらに私が最低基準としているQ値2.1W/m2K、私がお勧めしているQ値1.5W/m2Kと段階的に性能UPしています。よく長期優良住宅という言葉をお聞きすると思いますが、長期優良住宅は平成11年告示(次世代省エネ基準)の性能を満たせば認定取得可能です。2020年に義務化される断熱性能もこの平成11年告示(次世代省エネ基準)の団円継性能を満たせばよいことになる予定です。またQ値1.0を超える超高性能住宅も建設可能です。
国が定めた基準だからそれを守っていればいいのか?
Q値は高ければ高いほどよいのか?
次回から詳しく解説していきます。
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