省エネ建築に万能な解決法はありません

RC造、鉄骨造、木造、それぞれの長所と短所についての建築相談のなかで通信教育講座バウビオロギーの内容に関する事項があったので質疑回答の一部を紹介します。
質問1)熱効率のよい家
これは夏と冬、さらに中間期の熱効率をトータルで検討する必要があります。また万能な回答はなく、立地条件(気象・気候・敷地の向き)・建物の形とゾーニング・日射取得量・日射遮蔽性能・断熱性能・蓄熱性能・表面温度・気密性能・換気設備・空調設備・内部発熱量など、熱効率のよい家を設計するには建物の計画の初期段階からこれらの要素を考慮に入れてを相互にマッチングさせることが重要です。快適性と温熱環境を熟知した設計者に依頼して計算で定量的に確認していく以外方法はありません。
RC、鉄骨、木造にかかわらず同程度の性能にできますが鉄骨は熱橋による熱損失が大きくなり不利です。
質問2)省エネ建築
省エネ建築(CO2発生量が小さい家)に対しても万能な方法はありません。個々の与条件(気象の影響・環境の影響・建物本体性能・再生可能エネルギー・経済状況)などから個別に全体性のコンセプトをもって考える必要があります。その上でそれぞれの構造を3つの視点で比較する必要があります。
一つは建設時と解体時のCO2発生量
二つ目は居住時のCO2発生量
三つ目は求める省エネ性能(低エネ?、光熱費ゼロ?、一次エネルギー消費量ゼロ?、プラスエネルギー?・・・)です。
構造別にみると居住時の省エネ性はRC、鉄骨、木造にかかわらず同程度の性能にできます(③と同じ理由で鉄骨は不利)。建設時と解体時のCO2発生量はRC3:鉄骨2:木造1です。つまりRCは木造の3倍のCO2を発生します。
仮にプラスエネルギーまで求めるならば木造以外ありません。

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