換気、通風

神奈川県建築士会 建築環境部会では月1回の勉強会や街歩き環境測定などを行っている。単なる断熱性や従来の快適性指標だけでなく、五感を通じた快適性について皆で研究しているのだ。
一昨年から続けてきたこの勉強会の成果を中間報告として冊子にまとめることになり、昨年の勉強会で私が担当した「気流・換気・風速」についての資料を横書きから縦書きに修正した。なるべく簡略化してまとめたがA4で6ページというボリュームとなり印刷してみると立派な資料として通用するものとなった。
目次だけだが掲載するので詳しく知りたい方はメールなどでご質問ください。
1.必要換気量
1-1.居室の住居環境維持のための必要換気量
1-2.涼しさを得るための換気量
2.換気の種類
3.気密性能と換気量の関係
4.自然換気
4-1.直接的な自然風の取込み
4-2.間接的な自然風の取込み
4-3.屋根面を利用した自然風の取込み
4-4.温度差換気の利用
4-5.室内通風性能の向上手法
このよな作業をしていると慌ただしい実務の中ではあまり追求しない事柄まで自ら調べてまとめていくことになるのでとても勉強になる。例えば温度差を利用した換気量を計算することも可能だ。換気上有効窓面積0.5m2、高低差5m開口部を設けると、内外温度差が10℃の場合1.18m3/s、内外温度差5℃なら0.59m3/sの換気量となる。体積200m2の住宅なら温度差10℃で換気回数20回、温度差5℃では換気回数10回程度の換気量となるのだ。このように計算で求めた開口面積を実設計に活かせるようになる。

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