匂い(臭い)が神経・生理に及ぼす効果

先週末に出席した、NPO法人緑の家学校事務局主催のセミナーを紹介します。
このセミナーは木材(特に杉)の効果を研究されている先生方の研究成果をお話しいただくもので、全6回のうち先週末に行われたのは第4回目のセミナーでした。内容は「樹木香気成分の吸入による神経・生理に及ぼす効果」というなんやら小難しそうなものです。
講師は岐阜大学応用生物化学部教授 光永徹先生。セミナー後半には森林総合研究所の松原絵里先生による「スギ材香り成分の有効性評価~主観調査と脳血流変動解析~」の講演もありました。
匂い(臭い)が人体神経や生理に及ぼす効果の研究はまだまだ始まったばかりです。古くから香りと人間生活の密接な関係は経験的に使われてきたのですが、科学的な評価の研究はあまりされていないのです。光永教授のご研究ではマウスやラットを用いた実験で、サイプレス(豪州ヒノキ)の香りが交感神経への作用により肝臓脂質量に変化(脂質量減少)が現れるという結果が得られたそうです。つまり肥満対策として使えるかもしれないということです。日本の杉やヒノキでも実験をされていて、こちらは逆に副交感神経への作用が強く、胃腸の働きを良くしたりリラックス効果を高める機能を持つと期待できる結果が得られているそうです。実験はまだまだ始まったばかりで、今後、人体への効果を検証し研究をまとめていきたいとの抱負を持たれていました。講習後の長時間の質疑応答にも丁寧にお答えいただきました。
他にも有意義なお話をたくさん聞くことが出来ました。

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