人間をとりまく環境の大きさ

昨日のブログでオイコスフォーラム連続セミナー「建築環境のバイオクライマトロジー」に出席したというお話をしましたが、そのセミナーに関連した情報を一つ紹介します。
昨日のブログ写真左側に人をとりまく環境空間の大きさを10mの何乗(べき乗)かで示す一覧表を掲載していました。人が行動する環境空間くを「10の1乗=10m」として、どんどん環境空間が広がると地球の大きさは10の7乗m、大宇宙は10の26乗mという大きさです。逆に体内環境から組織、細胞とどんどん小さくなると、現在確認されている最も小さな素粒子(クォーク)は10の―16乗~―15乗になります。

この環境空間の大きさを教育映画として作成された動画があるので紹介します。
「Powers of ten / Charls and Ray Eames 1977/1968」


最初に動画が作成されたのは1968年の白黒版、後にカラー版が制作されました。家具デザインで有名なチャールズ・イームズとその妻、レイによって脚本が書かれ、IBMの資金協力に寄って制作されました。
タイトルのPowersとは「力」の意味ではなく「べき乗」という意味であり、「10の力」ではなく「10のべき乗(10n)」という意味です。
映像が制作された当時は宇宙の大きさは10の24乗でしたが観測技術の向上によるものか宇宙が拡大し続けているのか現在は10の24乗まで確認されています。最も小さな環境は原子核でしたが、現在はさらに小さな素粒子が発見されています。人間は原子や分子といった小さな単位で構成された細胞で形作られ、建築環境から宇宙という大きな環境のなかで暮らしているという広い視点を持つことができる動画です。

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