二酸化炭素濃度400ppm超える

今日は住宅補助金関連情報は小休止して今朝の新聞に掲載されていたCO2濃度についてお伝えします。
「世界のCO2濃度が400ppm突破」という記事です。
新聞では温暖化の危険水準を突破して、産業革命以降の気温上昇を2度未満にするためのには2100年に450ppm程度に抑えなければならず、各国が一層の努力が必要という趣旨の内容になっています。産業革命前のCO2濃度は約280ppmだったものが現在までに120ppm上昇し、そのうち半分は1980年以降に起きており、化石燃料の大量消費が最大の原因とみられているというものです。

ここで地球温暖化だけではなく、もっと身近な問題についてお話します。
2013年5月にハワイのマウナロア観測所で初の400ppm超を記録し、400ppmの衝撃として全世界にニュースが流れました。その後も局所的に400ppmを超える観測例があったのですが、今朝の記事では世界40カ所の大気サンプルから、月平均で観測史上初めて400ppmを超えたというものでした。つまり日本でも外気の二酸化炭素濃度は400ppm以上あるものとして考えなければいけないということです。

400ppmを超えると我々の身近な住宅の換気量に影響が出てきます。
現在基準となっている住宅の換気量は一人当たり1時間に30m3の換気をしなければいけないという30m3/hとなっています。この基準が作られたときの外気CO2濃度は350ppmでした。外の屋内の空気の汚染度を比較すると圧倒的に屋内の方が汚れています。ですから外気を室内に取り込んで室内の汚れた空気を排出することで室内の空気を正常な状態に保っているのです。外気をCO2濃度が350ppmから400ppmに上昇し、上昇率から必要な換気量を計算すると一人当たり1時間に35m3の換気をしなければいけないということになります。
今後の建築設計の換気量計算を変える必要があること、また既存建築物の換気扇の換気量では換気量が不足している可能性がある、という2点で我々の健康維持においてとても身近な問題なのです。

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