パッシブデザイン解説4

本日はパッシブデザイン解説の第四回 パッシブデザインのデメリットについて解説します。
計算による性能確認なしで感覚だけで設計している「なんちゃってパッシブデザイン」ならいいのでしょうが、私が行っているような定量的な数値で性能を確認しながら設計していると、鎖で片足を固定された状態のような動き辛さを感じることもございます。これがデメリットといえるかもしれません。窓の位置や大きさ、庇の出幅、建物形状、色、間取りなど、自然エネルギーを有効活用することを考えていくと自由なデザインは出来ない面があるのです。しかしよく考えると建築の設計というのは様々な規制との戦いです。敷地の条件や法規制、予算による制約や施主の要望など様々な条件や規制のなかで創意工夫しながら設計しているのです。計算による性能確認もその中の一つであり、それらを乗り越えた先に真のデザインがあると考えて実践しています。
次に考えられるデメリットは、あまりにもローコストな建築は建設できないということです。パッシブデザインの基本は太陽光や自然風などの自然エネルギーを上手く使いながら、快適で健康で省エネで、さらに美しい建築をデザインする設計手法です。これらの性能を確保するために必要な最も重要な要素は「断熱と気密」です。「断熱と気密」がおろそかな建築は、不快で不健康で高消費建築になってしまうのです。ですので最低限必要な断熱化と気密化は絶対条件なのであまりにもローコストな建築は建設できません。では実際どの程度の追加投資が必要かと言うと、普通の住宅と比較して僅か30万円~50万円の追加投資で最低限必要な断熱と気密性能は確保できます。住宅1軒で30万円~50万円の追加投資を無駄な費用と考えるかどうかはあなた次第です。
次回のパッシブデザイン解説ではパッシブデザインで注意することを伝えする予定です。
パッシブデザイン解説1「パッシブデザインとは」
パッシブデザイン解説2「パッシブデザインのきっかけ」
パッシブデザイン解説3「メリット」

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