夏涼しく冬暖かい家を論理的に考える

一年のなかで窓換気が有効な期間は?

日本には四季があります。あまり語られていませんが、東京や神奈川など比較的温暖な地域では断熱性能と同様に窓換気性能が重要です。では、1年の中で通風換気性能が必要な期間が何か月か答えられるでしょうか?

冬季は窓を閉めて断熱性能を高めるので窓換気はあまり必要ないことが分かりますね。春と秋は窓を開けたり閉めたりしながら窓換気で室温をコントロールする季節です。そして夏季は日射遮蔽と窓換気で涼を得て過ごし、必要な時間帯で冷房しながら暮らす住宅がほとんどでしょう。

このように考えると自然通風換気が必要な期間は1年のなかで60%となり、断熱気密性能が重要な期間の40%よりも多いのです。寒い冬は身に染みるので断熱性能に目が行ってしまいがちですが、窓換気性能もとても重要な性能なのが分かりますね。なにより窓から入ってくる爽やかな風はとても気持ちいものです。

住宅業界の家づくりの現状

上の評価グリッドは建て主様に快適度を説明するときに使っている評価表です。独自に作成した評価グリッドになります。
縦軸が断熱性能、横軸が窓換気性能を示しています。古民家のような昔の家は冬寒く夏涼しい右下のエリアです。時代が進むにつれ徐々に断熱性能が高まり、現在建設されているハウスメーカーは冬暖かく夏蒸し暑い左上のエリアに属します。そのなかでも各社断熱性能にばらつきがあります。断熱性能は高いけど窓通風性能は低いので夏季に蒸し暑くエアコン冷房に頼った生活になっているのが現状であることはご存知の通りです。

感共ラボの森が目指す「夏涼しく冬暖かい家」

感共ラボの森では、断熱性能を高めながら窓換気性能も同時に高めているので、「夏涼しく冬暖かい」家になるのです。家づくりの考え方は実に様々、窓を閉め切って住環境をコントロールする方針の住宅もありますが、私は窓を開けて自然の風を取り入れて生活したい、そんな思いで住宅設計をしています。住宅性能の確認で窓換気性能まで計算で確認した家づくりをしている設計事務所やビルダーはほとんどありません。


調湿性能のある仕上素材で調湿だけでなく表面温度をコントロールする、蓄熱容量の高い素材を適材適所に配置して室温を平準化するなど様々な工夫も組み合わせた家づくりで夏季も極力エアコン無しで生活できる住宅をご提案しています。冬はどうかというと、断熱性能を高め十分な日射取得を得ることで、晴れた日であれば暖房を稼働しなくても快適温度が循環する「自然循環」となる住宅をご提案しています。

ビルに囲まれて日当りも風通しも悪い、幹線道路沿いで窓を開けても排気ガスと騒音しかはいってこない、というような立地であれば「閉じる」家づくりでもよいでしょう。しかし郊外地ではまだまだ窓換気で涼を得ることは十分可能です。シンプルに考える「自然循環の家づくり」をぜひご検討ください。
家造りで考えるべきことは断熱や換気、間取りや省エネだけではありません。快適で心地いい。健康で美しい、バウビオロギー住宅について詳しく解説しています。下のリンクからお進みください。

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