続・エコハウスの真実4「エコハウスの定義」

エコハウスを定義しよう

前回のシリーズブログでは「エコハウスとは」という問いを解説しました。そこで分かったのは、「エコハウス=二酸化炭素発生量の少ない住宅」ということでした。太陽光や風通しを活かして照明エネルギーや冷暖房費を削減させる計画、高断熱化して暖房費を削減させる計画、地産地消で運搬エネルギーを削減させる計画、高効率設備を導入して消費エネルギーを削減させる、創エネ設備を導入して消費エネルギーを削減させる、エコハウス的な視点で考えるとこれらはすべて二酸化炭素発生量を削減させるための手段(方法)です。

住宅全体の二酸化炭素発生量で比較する必要があるので、地域の気候風土に応じた設計で環境に優しそうな印象の住宅が実は単に創エネ設備を導入した住宅よりも劣ることは十分ありうるのです。はっきり言うと単に創エネ設備を導入した方が二酸化炭素発生量は削減できます。シリーズ2でお話したハウスメーカーの取り組みはあながち間違っていません。気候風土に応じた個別の設計ができないならば、そこそこ外皮性能を高めて、高効率設備と創エネ設備を導入したほうがよほど効率が高いです。

温熱環境の快適感は、窓の開閉よりもエアコンで室温調整すればいいという方にとってはハウスメーカーの住宅でも十分満足できることでしょう。

段階的な目標

「エコハウス=二酸化炭素発生量の少ない住宅」という定義は理解いただいたかと思います。では次に住宅の二酸化炭素発生量を解説します。住宅の二酸化炭素発生量は大きく3つの段階に分類できます。1・建設時、2・居住時、3・解体撤去時です。居住時だけで議論するのか、建設から解体までの全段階で議論するかによって様々な基準が決まっています。二酸化炭素削減量の小さいものから大きなものまで解説します。

1 認定低酸素住宅:H25年基準の一次エネルギー消費量を10%以上削減した住宅

2 光熱費O住宅:光熱費がゼロとなる住宅

3 ZEH:年間の一次エネルギー消費量がゼロとなる住宅。H25基準の一次エネルギー消費量を20%以上削減させ、再生可能エネルギーを導入することで実現可能。

4 リアルZEH:3のZEH基準は家電消費は消費エネルギーに入れないというものですが、家電消費分も計算に入れて計算したものがリアルZEHです。

5 LCCM住宅:ライフサイクルカーボンマイナス住宅の略称です。住宅建設時、居住時、解体処分時の3段階すべてのCO2収支がゼロとなる住宅です。

1の達成は最も簡単です。2以上は創エネ設備が必要となり、5の達成は最も難しいものとなります。

■エコハウスの真実
1.住まいは夏を旨とすべし? 1
2.住まいは夏を旨とすべし? 2
3.ハウスメーカーの取り組み
4.ハウスメーカーの取り組み 追記
5.設計事務所の省エネ住宅1
6.設計事務所の省エネ住宅 2
7.設計事務所の省エネ住宅 3
8.設計事務所の省エネ住宅 4
9.工務店のエコハウス
10.空気は熱を運ばない
11.気密が必要な理由 1
12・気密が必要な理由 2
13.気密が必要な理由 3
14.気密が必要な理由 4
15.気密が必要な理由 補足
16.吹抜けに適した冷暖房機
17.冷暖房費を知るには
18.Q値とμ値って何?
19.Q値から暖房費を算出する 1
20.Q値から暖房費を算出する 2
21.μ値から冷房費を算出する
22.大開口の注意点
23.通風の効果
24.自立循環関東ゼミ 発表資料作成
25.自宅のQ値分析
26.Q値と温熱環境の関係
27.自宅のμ値分析
28.自宅のμ値と冷房費の関係
29.自宅のエネルギー性能
30.自宅の光熱費分析1
31.自宅の光熱費分析2
32.自宅の光熱費分析3
33.自宅の省エネ改修計画
34.自宅を次世代省エネ基準とするには
35.Q値と暖房システムの関係
36.この夏、自宅の温度実測結果
37.この夏、我が家の湿度実測結果

■続・エコハウスの真実
1.家造りは夏を旨とすべし?
2.ハウスメーカーの取り組み
3.設計事務所の取り組み
4.エコハウスの定義
5.CASBEE
6.なんちゃってエコハウス
7.空気は熱を運ばない
8.気密が必要な理由
9.気密性能C値
10.冷暖房機器
11.吹抜の空調
12.断熱と遮熱のバランス
13.実測調査検証

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