ピアノ室のある小住宅 珪藻漆喰塗り確認

竣工が近づいている「ピアノ室のある小住宅」の珪藻漆喰塗り確認をしてきました。上の写真は下塗り完了した状態の状況です。仕上げ工事の最終工程となる壁仕上げはいつも定番で使っている珪藻漆喰の「ケイソウくん」です。ケイソウくん、が商品名になります。
珪藻土は調湿効果や臭いの吸着効果が高い仕上げ材として知られていますが、表面が柔らかく中性のためカビが出る可能性もあるという弱点があります。この弱点を漆喰で補っているのが珪藻漆喰です。アルカリ性の漆喰を混ぜることでカビを寄せつけず、徐々に表面が硬化するという漆喰の特徴も持たせることができます。珪藻土と比べるとメンテナンスが楽な左官仕上なのです。

下塗りと上塗りの色が近いため写真ではよく分かりませんが、塗り柄確認で試し塗りしてもらっている状況です。あまりコテ模様を出さずフラットに近い塗り柄にしてもらいました。かといって一般的な漆喰のように表面を二度押さえはしないので微妙なザラツキのある仕上げです。

次に色のお話しです。

この住宅は全体をグレー系でまとめているので壁の珪藻漆喰も若干グレー色の色粉を混ぜた特注色としました。色番号は日本塗料工業会のN-87です。「白」にほんのり「グレー」が混ざった”白鼠色”(しろねずいろ)に近い色です。白鼠色(しろねずいろ)とは、銀色の様な明るい鼠色の事です。といってもよく分かりませんよね。一般的には軒天などの塗装色として使われることも多い色です。グレー系でまとめた室内のインテリアに溶け込んだ落ち着いた風合いになることでしょう。

次の2枚の写真は現場に搬入された室内ドアです。表面の仕上げはナラ練り付け合板の正目。扉の両サイドはナラの無垢板を使っているので若干色が変わっています。下の写真中央の掘り込みは扉を開け閉めするときの引手を彫り込んだ大手引手と呼んでいる仕様です。掘り込みが上から下まで連続しているので子供も大人も、身長の違いに関わらず開け閉めしやすいのですよ。しかも一見して普通の建具より高級感があります。

最後に紹介する写真はピアノ室につり込んだ建具と上部欄間です。扉を閉め切っても開放された上部欄間から階段室の天井が見えるという空間になります。隣の部屋との視覚的な連続性を感じさせることで広がりを生む効果がでます。視覚的だけではなく精神的な意味で感じる広がり感のほうが強いかもしれません。

「ピアノ室のある小住宅」という呼び名を使っておりますが、「小住宅」は”小さな”というよりも”可愛らしい”という気持ちのほうが強いです。珪藻漆喰塗が終了したらあとは設備機器の取り付けと全体清掃で工事が終了します。その後、施主検査、指摘事項の是正、お引き渡しという段取りになっています。お引越し前には竣工写真撮影の予約もしておりますので竣工写真は別の機会にご紹介いたします。

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