設計監理料の内容を確認しましょう

2014年、小笠原諸島父島での住宅計画のプラン検討スケッチです。もう7年前か~
この住宅は広い敷地で敷地のほぼ中央に3m近い緩やかな傾斜がありました。この特徴を生かし傾斜下に住居棟、傾斜上に趣味室棟を建設してウッドデッキで繋ぐぎその中央に東屋を建設するという計画となりました。懐かしい。

さて、本日はお客様から設計監理料について問い合わせをいただいたことから明快な説明が必要と感じお伝えすることにいたします。

設計監理料は国土交通省の告示で業務報酬基準が示されていますが、この計算式だと金額が高くなってしまうのでこの基準を採用している設計事務所はほとんどありません。最も多いのは工事費の10%というざっくりした目安です。工事費の10%って高いなと感じる方が多いようですが、注文住宅では工事見積を設計事務所がチェックすれば数量の桁違いや不要な項目の計上などで5%、性能を変えずに行う仕様変更で5%、合計10%は金額が下がるのでそれだけでも設計事務所へ依頼するメリットは高いです。

住宅を少しでも安く建てたいですよね。ここで一つ問題が生じます。工事費の10%が設計監理料とするとコストダウンして工事費を落せば落すほど設計監理料も下がるということになります。工事費が100万円さがると設計監理料は10万円下がります。ローコスト住宅で設計しますと言いながら心の奥底で「設計料下がるんだよな」と感じながら業務をしなくてはいけません。こんな問題をクリアにして、工事費削減、ローコストどんとこい、予算圧縮しながら良い仕事をするため当事務所では施工延床面積で設計監理料を決めています
当事務所の設計監理料は「About us」に計算式を掲載しているのでご覧ください。

次に設計監理料の内訳について説明します。
設計監理料は、基本設計・実施設計・設計監理の3つの業務に分かれています。基本設計はプラン作成や仕様決定していく業務です。実施設計は決定したプランと仕様を図面化する業務と確認申請業務です。設計監理は図面通り工事されているかどうかを現場確認する業務です。これら3つの業務費用を合算したものが設計監理料の総額になります。ですのでどこか一つの業務だけを依頼することも可能です。

さて、ここからが本日のブログで最も重要な事柄です。

設計事務所を設計を依頼するときにはその作業内容の詳細をよく確認しましょう。基本設計で作成する図書は何か?、実施設計で作成する図書は何か?、設計監理の方法は?現場に行く頻度は?などです。
住宅性能を判断する計算は含まれているのか?

多くの設計事務所では住宅性能計算は別途というところが多いです。その計算を外注で行うとなると結構な金額となってしまいます。当事務所では住宅性能計算まで含んだ金額をお示ししています。住宅性能を判断する計算とはどのようなものかご説明します。

1耐震性能計算
2外皮性能計算(断熱性能、日射遮蔽、日射取得性能)
3省エネ性能計算(光熱費や一次エネルギー消費量)
4窓換気性能計算(窓を開けたときの通風量)
5室温環境計算(室温シュミレーション)

当事務所では上の5つの性能を計算で確認しながら平面プランや造形デザインを決定しています。住人の安全性、快適性、心地良さ、経済性などに大きな影響を与えるだけでなく、私にとってはこれらの性能を確認しないとプラン決定できない重要な事柄です。平面プランや断面計画、窓位置や大きさとも密接な関係があるのでこれらの性能を確認しながらプランを決定する必要があるのです。

設計事例写真が好みだからという程度で設計事務所を決定してしまうと後悔することが多いです。
設計事務所選定の際に参考にしてください。

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