大阪なおみGS V4

大阪なおみ
昨日行われた女子テニス全豪オープン決勝で世界ランク3位・大阪なおみ(日清食品)が同24位ジェニファー・ブレイディ(米国)を2-0(6-4、6-3)で破り、2年ぶり2度目の優勝を果たしました。

第一セットは両者とも決勝の緊張感からか動きが固く接戦となった。風の強さも影響しサーブのトスが乱れファーストサーブ成功率は両者40%程度。両者苦しいながらも要所のポイントを取って5-4で迎えたブレイディのサービスゲーム、大阪の執念が勝ったかブレイディが最後のポイントをネットミスして大阪が6-4でファーストセットを取る。準決勝の大阪対セレナ・ウィリアムズ戦の方が熱の入ったいい試合内容に見えた。

第二セットは緊張から解き放たれたように大阪の動きが軽くなり先にブレークするなど4ゲームまで連続で奪うと、最後まで冷静に押し切った。ブレイディも開き直ったようないいプレイを見せたが、横に振られたときに若干体のブレがありミスにつながったように見えた。大阪のほうがコートを広く使い、決め急がず、体幹を鍛えた成果か横に振られたときにもすばらしいボールを返球していた。

両者に明るい未来があるような表彰式の一コマ。ブレイディは4大大会で初の決勝戦。昨日の経験を糧に足りない部分を鍛えてさらにいいプレーヤーになることだろう。大阪なおみは全米で2回、全豪で2回、合計4回のグランドスラム優勝回数となった。

ここで2018年から昨日の全豪オープンまでの歴代優勝者を振り返ってみよう。毎年4大大会は、全豪・全仏・全英・全米の順で開催されているので開催順で記載する。ちなみに、大阪が準々決勝で対戦したムグルサは2016年全仏と2017年全英の計2回優勝を果たしている。

2018年:キャロライン・ヴォズニアッキ、シモナ・ハレプ、アンゲリア・ケルバー、大阪なおみ
2019年:大阪なおみ、アシュリ・バーティ、シモナ・ハレプ、ビアンカ・アンドレースク
2020年:ソフィア・ケニン、イガ・シフィオンテク、全英中止、大阪なおみ
2021年:大阪なおみ

見ての通り直近3年強で最多優勝回数は大阪の4回である。続いてハレプの2回。とあとは皆単数回の優勝者となっている。この記録をみても一目瞭然、もうすでに大阪時代が始まっているのだ。今年の全豪オープンを観戦して多くの解説者が感じたように、大阪の精神的な成長が今回の優勝につながったことは間違いないだろう。2019年のストレスから崩れていった彼女とは別人である。優勝後のインタビューで大阪は「次の目標は全仏、そして一年を通してつねにいい成績を残すこと」と答えている。クレーコートの全仏、芝コートの全英でも優勝目指し頑張ってほしい。両大会ともまだ4回戦まで進んだ経験がないので、1戦1戦、まずは4回戦に進めればその先は明るくなることだろう。

最後にもうひとつ、開催が疑問視されてはいるが東京オリンピックは大阪の得意なハードコート、優勝に最も近い位置にいるといってよいだろう。同一年内に四大大会を全て制覇することを「グランドスラム」、あるいは「年間グランドスラム」と言う。そして同一年内に四大大会とオリンピックを加えた5つの大会を制することを「ゴールデンスラム」あるいは「年間ゴールデンスラム」と言う。年間グランドスラムを達成したのは男女を通じて1988年のシュテフィグラフのみ。大阪はいまその権利を手にしたのだ。ファンとしては夢が膨らみますね。

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