小田原市バウビオロギー住宅計画 平面プラン決定

バウビオロギー

バウビオロギーとは、健康や環境に配慮した建築について考える学問です。語源はドイツ語の「建築(バウ)」、「生命(ビオ)」、「学問(ロゴス)」を組み合わせた造語です。日本語では「建築生物学」と約されています。私はバウビオロギーを企画実践するバウビオローゲとして建築設計に携わっています。

小田原市のバウビオロギー住宅計画は、バウビオロギーを学ぶお施主様から設計依頼を受けて設計している住宅です。2021年1月末の設計契約から約3か月、ようやく平面プランがおおよそ決定して造形デザインや仕上げ素材の選定検討を進めています。「小田原市バウビオロギー住宅計画ブログ」ではバウビオロギーに関する情報もお伝えしていきますので健康で環境に配慮した建築に興味ある方は是非ご覧ください。

上の写真は前回打合せで提出した室内パースです。和室、リビング、ダイニング、寝室を6畳の均等な広さとして並列させ、南側に日射取得ようの大きな窓を設けています、パース正面右端の窓からは相模湾の海を見ることができます。建物は木造平屋。平屋という特徴を活かし屋根の下に包まれた大きなワンルームとして使うことを想定しています。

2枚目の室内パースは寝室からリビング方向を見た構図です。正面引違い奥に和室6畳がございます。

南ウッドデッキ

ダイニングと寝室の南窓外には室内床と連続するようなウッドデッキを計画しています。室内と室外を連続させ、日向ぼっこや読書、屋外での食事ができる大きなウッドデッキは人気があり事例写真でも数多く見ることができます。
人気のあるウッドデッキですが、南側のウッドデッキは注意が必要です。冬季はよいのですが夏季にはウッドデッキ自体が熱くなり輻射熱となって室内に入ってきます。また庇で遮ったつもりの太陽光がウッドデッキに反射して室内を熱することになるのです。小田原のバウビオロギー住宅では窓の外に葦簀(ヨシズ)を立てかけてウッドデッキに当たる直射日光を半減させるようご提案しています。洋風の家でよく使われる布状の遮蔽シェード、あれも考え物です。シェードで陽ざしは遮ることができるのですが、布状のシェード自体が熱せられて熱くなり輻射熱がが室内に進入します。さらに通気性が良くないので風が入らなくなってしまいます。対して葦簀(ヨシズ)や簾(スダレ)は通気性があり蓄熱することもないので快適な室内になるのです。布状のシェードを使うときはなるべく窓から離した位置に設置するとよいでしょう。遠赤外線の輻射熱は距離の2乗に反比例するので2倍離せは室内に進入する輻射熱は1/4になります。

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